- ビットコイン(BTC):下落圧続くも、雲とHMAの抵抗帯が壁
- イーサリアム(ETH):1時間足のブレイク次第で短期反発の余地
- リップル(XRP):一目均衡表雲内の攻防、下抜けに警戒したい
- ソラナ(SOL):日足雲上抜けで上昇転換、177ドル台が視野
ビットコイン(BTC)チャート分析



- エントリー方向:ショート(中・長期目線)
- エントリーポイント:(チャート上Ⓐ)
- 日足中期HMAを下抜け
- 4時間足ボリンジャーバンドがエクスパンション
- 1時間足レベルで下降のダウ理論が成立
- 利確目安:(チャート上Ⓑ)
- 日足ボリンジャーバンドロワーバンド付近(76,448.4ドル付近)
- 損切り目安:
- エントリー時点での直近高値
ビットコイン(BTC)は現在、日足一目均衡表の雲に価格が挟まれており、上下の動きが限定されたレンジ相場を形成している。だが、日足長期HMAが価格より上に位置していることから、依然として長期的には弱気の相場環境が継続していると考えられる。このような状況を踏まえると、直近は方向感に欠けているものの、中長期的には下落方向へ動く可能性が高いと判断される。
今後、価格が中期HMAを明確に下抜けし、4時間足でボリンジャーバンドが拡大する値動きが確認された場合、相場の勢いが加速し、強いトレンド発生の可能性が高まる。さらに、1時間足において下降のダウ理論が継続し、戻り高値を更新せずに安値を切り下げる動きとなれば、下落シナリオがより現実的なものとなるだろう。
イーサリアム(ETH)チャート分析



- エントリー方向:ロング(短期)
- エントリーポイント:(チャート上Ⓐ)
- 1時間足長期HMAを上抜け
- 下位足で上昇トレンドが成立
- 利確目安:(チャート上Ⓑ)
- 1,673.02ドル付近
- 損切り目安:
- エントリー時点での直近安値
イーサリアム(ETH)は現在、1時間足の長期HMAがレジスタンスとして意識されており、上値を抑えられる展開が続いている。一方で、下値も固く、4時間足ボリンジャーバンドが収縮傾向にあることから、ボラティリティが低下し、狭いレンジ内での推移が続いている状況である。
そのような中、今後1時間足長期HMAを明確に上抜けし、下位足(15分足など)で上昇トレンドの初動が確認されるようであれば、短期的なロングエントリーが視野に入る。特に、レンジ上抜けによる短期的なモメンタム発生が期待され、利確目標としては過去に反発を見せた1,673ドル付近が妥当と考えられる。
ただし、日足レベルでは依然として下降トレンドの範疇にあり、中長期での上昇を期待するには根拠が乏しい。したがって、今回のロングエントリーはあくまで短期的な値幅を狙う戦略に限られ、ポジション保有中は直近安値の割れに注意しながら、リスク管理を徹底する必要がある。
リップル(XRP)チャート分析



- エントリー方向:ショート(中期目線)
- エントリーポイント:(チャート上Ⓐ)
- 時間足一目均衡表雲および4時間足長期HMA下抜け
- 4時間足ボリンジャーバンドのエクスパンション
- 1時間足レベルで下降のダウ理論が成立
- 利確目安:(チャート上Ⓑ)
- 1.7289ドル付近
- 損切り目安:
- エントリー時点での直近高値
リップル(XRP)は、日足・4時間足・1時間足のいずれにおいても下落圧力が継続している。日足では反転の明確な兆しが見られず、4時間足MACDはデッドクロス状態のままマイナス圏で推移、1時間足においてはHMAのパーフェクトオーダーが形成されており、売り優勢の構図が整いつつある。
しかしながら、現在価格は4時間足の一目均衡表雲内部に位置しており、相場としては方向感を欠いた状態にある。そのため、ショートエントリーを検討する場合は、まず4時間足一目均衡表雲を明確に下抜け、かつ長期HMAもブレイクすることが最低条件となる。
加えて、ボリンジャーバンドの観点からもエントリーの精度を高める必要がある。現状、4時間足ボリンジャーバンドは縮小傾向にあり、エクスパンションによる勢いの伴った値動きが出てくるまでは、トレンドの発生が見込みにくい。したがって、バンドが拡大し始めたタイミングを確認できれば、より信頼性の高いショートエントリーポイントとなるだろう。
ソラナ(SOL)チャート分析


- エントリー方向:ショート(長期目線)
- エントリーポイント:(チャート上Ⓐ)
- 日足長期HMAおよび日足雲を上抜け
- 1時間足レベルで上昇のダウ理論が成立
- 147.41ドルを上抜け
- 利確目安:(チャート上Ⓑ)
- 長期:177.83ドル付近
- 損切り目安:
- エントリー時点での直近安値
ソラナ(SOL)は現在、日足の一目均衡表雲と移動平均線に挟まれたゾーンでの推移が続いており、全体としては方向感のない相場環境となっている。一方で、下落再開を示す明確なサインは見られず、チャート全体からは上昇への圧力がじわじわと高まっている様子がうかがえる。
だが、長期的な上昇トレンドへの転換を判断するためには、日足長期HMAおよび日足一目均衡表雲上端の明確な上抜けが絶対条件となる。そのうえで、1時間足レベルで上昇のダウ理論が成立し、147.41ドルを明確に上抜ける動きが確認されれば、上昇シナリオが現実味を帯びてくる。
この場合、上値のターゲットとしては、過去に強い反落が見られた177.83ドル付近が目安となるだろう。ただし、現在の想定は価格が日足中期HMAを下限となることが前提であり、仮にこの水準を明確に下抜けた場合は、上昇シナリオは一旦無効と見なされ、目線を切り替える必要がある。
関連:チャート分析ツール「トレーディングビュー」の使い方
関連:ビットコイン、再下落のシナリオ濃厚か──次の節目は74,600ドル【仮想通貨チャート分析】BTC、ETH、XRP、SOL
- ハル移動平均線
- 20EMA:ピンク(短期HMA)
- 80EMA:水色(中期HMA)
- 320EMA:緑(長期HMA)
- ボリンジャーバンド
- 1時間足:期間200、偏差2.5
- 4時間足・日足:期間50、偏差2.5
- 一目均衡表(雲のみ表示)
- 転換線:9
- 基準線:26
- 先行スパン:52
- ・MACD(クリスマニング氏の設定値)
- 短期EMA:9
- 長期EMA:17
- シグナル:7