【zkSync対応】Argentとは?ウォレットの特徴や使い方を解説

JinaCoin編集部
45 Min Read
この記事をざっくり言うと・・・
  • Argentはレイヤー2に対応する画期的なウォレット
  • Argentは秘密鍵・リカバリーフレーズの保管が不要
  • Argentの特徴や使い方を詳しく解説

Argent(アージェント)とは

Argent(アージェント)とは
ウォレット名Argent(アージェント)
対応チェーンEthereum
zkSync
開発会社Argent
アプリiOS / Android
公式サイトhttps://www.argent.xyz/
公式Xhttps://x.com/argentHQ

Argentとは、メタマスクのように仮想通貨やNFTを保管しておくウォレットのことです。後ほど詳しく解説しますが、Argentは今まで大半のウォレットで必要だった「リカバリーフレーズ」が必要ありません。

その為、今まではリカバリーフレーズを忘れる・無くしてしまうと「ウォレットの復元ができなくなる」という問題がありましたが、Argentを使えばその心配が無くなります。また、エアドロで注目されている「zkSync」に対応しているウォレットになるので、しっかり抑えておきましょう。

Argentの特徴

Argentの主な特徴は、以下の4つが挙げられます。

それぞれ解説していきます。

リカバリーフレーズが不要になる「ガーディアンズ」機能

今までのウォレットは「12~24語」の英単語で構成されるリカバリフレーズがあったと思いますが、Argentのリカバリーフレーズはスマホ内に生成されオフチェーンで保存されます。そしてArgentの場合、ウォレットの復元などは、基本的に「ガーディアンズ機能」を使って行います。

ガーディアンズ機能を簡単に説明すると「承認権限を分散させる」ことができる機能です。ガーディアンズ機能が搭載されたことで、Argentをインストールしたデバイスとは別のデバイスに、以下のような承認権を与えることができます。

  • ウォレットロックの承認
  • ウォレット復元の承認
  • 信頼されていないトランザクションの承認

例えば、あなたの家族のスマホをガーディアンズに追加することで、ログイン時に「パスワードの入力」と「父と母のSMS認証の入力」の両方が求められるようにする、といった設定が可能になります。(これは1つの例です)

また、スマホを紛失してウォレットをロック・復元したい時なども、ガーディアンズに追加されているデバイスからそれぞれ設定することができます。ただその際、各承認事項毎に「承認に必要な割合」が決まっており、その割合を超えないと実行されない仕組みです。それぞれの承認に必要な割合は、以下の通りです。

実行内容必要な承認率
ウォレットのリカバリー50%
ウォレットの所有権移転50%
ウォレットのロックガーディアンズの数に限らず「1名」
取引の承認50%

セキュリティ・安全性が高い

ガーディアンズの解説を読んだ方の中には「ガーディアンズの誰かが勝手にウォレット内にアクセスできてしまうのでは?」と感じた方がいると思います。しかし、その心配はありません。なぜなら、Argentをインストールしたデバイスしか秘密鍵や、ウォレット内の資金にアクセスできない仕組みだからです。

ガーディアンズができることは、ウォレットの復元や取引の承認などです。その為「ウォレットへの不正アクセス」や「リカバリーフレーズの流失など」をかなり高いレベルで防ぐことができます。

ウォレットで直接ステーキング・スワップが可能

Argentは、以下のような著名なDeFiサービスにウォレット上から直接ステーキング・レンディング可能です。今まではDeFiサービスにアクセス→接続というステップを踏む必要がありましたが、Argentを使う場合、その必要はありません。

また、Paraswapを利用した仮想通貨 to 仮想通貨の取引(スワップ)にも対応しているので、かなり便利なウォレットと言えるでしょう。※0.5%の手数料が発生します

話題のL2「zkSync」対応

Argentは、今エアドロップで話題の「zkSync」チェーンに対応しています。zkSyncは、イーサリアムのスケーラビリティ問題を解決するために開発された、レイヤー2ブロックチェーンです。zkSyncはレイヤー1であるイーサチェーンに比べて、低コスト・高速な取引を可能にしています。

Argentを使えば、zkSyncチェーンを使って以下のようなDeFiサービスを利用することができます。zkSyncのエアドロップを狙っている方は、積極的に活用していきましょう。

  • Lido
  • AAVE
  • Yearn

Argentウォレットのインストール方法

では、実際にArgentウォレットのインストールを進めていきましょう。

Argentウォレットのインストール

Argentのアプリをインストール

まず、以下からArgentのアプリをインストールしてください。

Argentアプリ

インストールしてアプリを開いたら「Next」→「Next」の順にタップします。

Argentウォレットのインストール方法1
「Create new wallet」をタップ→「ユーザーネーム」を入力→「矢印マーク」をタップ

次に「Create new wallet」をタップ→「ユーザーネーム」を入力→「矢印マーク」をタップの順に進めましょう。

Argentウォレットのインストール方法2
「Accept」→「メールアドレス」を入力→「矢印マーク」

続いて「Accept」→「メールアドレス」を入力→「矢印マーク」の順に進めてください。

Argentウォレットのインストール方法3
メールを開いて「Verify email」→「Open Argent」の順にタップ

すると、Argentからメールが届くので、メールを開いて「Verify email」→「Open Argent」の順にタップ。

Argentウォレットのインストール方法4
電話番号の入力して「矢印マーク」をタップ

Argentに戻ると電話番号の入力を求められるので、番号を入力して「矢印マーク」をタップします。次に「ログインパスワード」を決めて入力していきましょう。

Argentウォレットのインストール方法5
ログインパスワードを入力→確認としてもう一度パスワードを入力→「Enable notifications」をタップ

ログインパスワードを入力→確認としてもう一度パスワードを入力→「Enable notifications」をタップすれば、インストール完了です。

Argentウォレットのインストール方法6

Argentウォレットの使い方

インストールが完了したら、Argentウォレットの使い方を見ていきましょう。解説する内容は、以下の5つに分けて進めます。

それぞれ解説していきます。

イーサリアムチェーンの追加方法

「zkSync」→「Argent Vault」をタップ→画面をスワイプ

デフォルトだと、対応するチェーンがzkSyncのみなので、イーサリアムチェーンを追加していきましょう。

まず、Argentのホーム画面右上から「zkSync」→「Argent Vault」をタップ→画面をスワイプの順に進めてください。

Argentウォレット イーサリアムチェーンの追加方法1
画面をスワイプして「Open Vault」をタップ

もう一度画面をスワイプして「Open Vault」をタップすれば、イーサリアムチェーンの追加完了です。ただ、イーサチェーンのArgentを利用するには、手数料を払ってウォレットをアクティブ化する必要があります。アクティブ化する手順は、まず「Top up your account now」をタップしてください。

Argentウォレット イーサリアムチェーンの追加方法2
「Deposit」をタップして通貨を入金する

すると、必要な手数料が表示されるので「Deposit」をタップしましょう。その後、Argentに入金する方法で解説した手順に沿って通貨を入金すると、アクティブ化完了です。

Argentウォレット イーサリアムチェーンの追加方法3

アクティブ化が完了すると、メールが届きます。

Argentに入金する方法

「Top up your account now」から「View your wallet address」をタップ→アドレスをコピー

Argentに入金する場合は、まずホーム画面から「Top up your account now」から「View your wallet address」をタップ。すると、ウォレットアドレスが表示されるので、アドレスをコピーしてください。

Argentに入金する方法1
「ETH」→「送信」の順にタップ→「To」欄にArgentのアドレスを貼り付けて「次へ」をタップ

次に、送金元から送金手続きを進めていきましょう。今回はメタマスクから送金する手順を例に解説します。メタマスクを開いたら「ETH」→「送信」の順にタップします。続いて「To」欄にArgentのアドレスを貼り付けて「次へ」をタップ。

Argentに入金する方法2
「送金金額」を入力→「次へ」→「送信」

続いて「送金金額」を入力→「次へ」→「送信」の順に進めれば、送金完了です。

Argentに入金する方法3

Argentから送金する方法

メタマスクで「ウォレットアドレス」をコピー→Argentで「Transfer」→「Send」をタップ

Argentから送金する方法についても、メタマスクに送金する手順を例に解説していきます。まず、メタマスクを開いて「ウォレットアドレス」をコピーしてください。次に、Argentを開いて「Transfer」→「Send」の順にタップ。

Argentから送金する方法1
検索欄にメタマスクの「ウォレットアドレス」を貼り付け→送金先を選択→「Ethereum」をタップ

続いて、検索欄にメタマスクの「ウォレットアドレス」を貼り付け→送金先を選択→「Ethereum」をタップの順に進めます。

Argentから送金する方法2

送金する通貨選択画面が表示されるので「送金する通貨」を選択→「送金金額」を入力→「Continue」の順に進めれば、送金完了です。

Argentから送金する方法3

Argentでスワップする方法

「Invest」→「Swap Crypto」→「取引したい通貨」をタップ

Argentでスワップする場合は、まずホーム画面から「Invest」→「Swap Crypto」→「取引したい通貨」の順にタップしてください。

Argentでスワップする方法1
「Buy/Sell」→BuyかSellをタップ→「スワップ先の通貨」を選択

次に「Buy/Sell」→BuyかSellをタップ→「スワップ先の通貨」を選択の順に進めます。

Argentでスワップする方法2
スワップしたい金額を入力→「Preview swap」→「Buy now」をタップ

続いて、スワップしたい金額を入力→「Preview swap」→「Buy now」の順にタップすれば、スワップ完了です。

Argentでスワップする方法3

ガーディアンズの追加方法 

最後に、ガーディアンズを追加する方法について見ていきましょう。

登録するメタマスクのウォレットアドレスをコピー→Argentで「Security」→「Guardians」をタップ

この記事では、メタマスクをガーディアンズに登録する手順を例に解説していきます。 ガーディンアンズの追加はガス代がかかるので注意してください。まず、ガーディアンに登録するメタマスクのウォレットアドレスをコピーします。次に、Argentを開いて「Security」→「Guardians」の順にタップしてください。

Argent ガーディアンズの追加方法1
「Add guardian」→「More Options」→「Add guardian」

続いて「Add guardian」→「More Options」→「Add guardian」の順に進めます。

Argent ガーディアンズの追加方法2
「Scan QR Code」をタップして「ガーディアンズの名前」と「ウォレットアドレス」を入力

その次は「Scan QR Code」をタップして「ガーディアンズの名前」と「ウォレットアドレス」を入力しましょう。※QRコードの読み取りでもOKです

Argent ガーディアンズの追加方法3
「Add guardian」をタップ→ガス代を確認して「Add guardian」をタップ

それぞれ入力したら「Add guardian」をタップ→ガス代を確認して「Add guardian」をタップすれば、追加完了です。

Argent ガーディアンズの追加方法4

メタマスクを追加する場合、認証までに36時間かかります。「Active in」に表示された時間が、反映にかかる時間なので覚えておきましょう。

Argentに関するよくある質問

Q
Argent Xとは何ですか?
A

Argent Xとは、StarkNetネットワークに対応している「開発者向け」のウォレットです。こちらはスマホアプリ版には対応しておらず、またシードフレーズも必要になります。

Q
Argentでも給付金(エアドロップ)の可能性はありそうでしょうか?
A

メタマスクと同様に「活発な利用者向けに給付金(エアドロップ)が配られるのではないか」とSNS上で囁かれています。その為、断言することはできませんが可能性は十分あるでしょう。Argentの公式Xをフォローして最新情報を追っていきましょう。

Q
Argentでビットコインなどの、イーサチェーン以外の通貨も保管することはできますか?
A

Argentはイーサリアム系のウォレットなので、ビットコインなどには対応していません。ただ、ラップされた「WBTC」などには対応しています。

まとめ

「レイヤー2対応のArgentウォレット」について解説しました。注目されている大きな理由に「エアドロップ間近のzkSyncに対応していること」が挙げられると思いますが、今までのウォレットにない「革新的な機能を持っている」ことも大きな理由の1つです。今後、メタマスクのように主要ウォレットの1つになる可能性が高いので、しっかり要点を抑えておきましょう。

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JinaCoin編集部です。JinaCoinは、株式会社jaybeが運営する仮想通貨情報専門メディアです。 正確性・信頼性・独立性を担保するため編集ガイドラインに沿って、コンテンツ制作を行なっています。 一般社団法人 ブロックチェーン推進協会所属
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