カナダ、暗号資産ステーブルコイン規制導入──連邦予算案が僅差で可決、1対1準備金を義務化

shoko-koyama
5 Min Read
画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
Highlights
  • カナダが暗号資産ステーブルコイン規制を導入、連邦予算案が170対168の僅差で可決
  • 発行体に1対1準備金保有と即時償還を義務化、カナダ銀行が監督・登録業務を担当
  • 非銀行発行体の利息提供を禁止、5年間で21兆7,500億円のインフラ投資も盛り込む

カナダ議会が18日、マーク・カーニー首相の2025年連邦予算案を170対168の僅差で可決したことが明らかになった。The Globe and Mailが報じた。予算には暗号資産(仮想通貨)ステーブルコインに関する新たな規制枠組みが盛り込まれており、カナダ銀行が発行体の監督と登録管理を担う。

規制の主要内容

カナダ銀行は発行体の登録・承認業務を行う。発行体には1対1での準備金保有、即時償還義務、リスク管理体制の整備、サイバーセキュリティ対策が必要だ。非銀行のステーブルコイン発行体は、顧客に対する利息や利回りの提供が禁止となる。

今回の予算案には5年間で1,400億ドル(約21兆7,500億円)のインフラ投資が含まれる一方、財政赤字は783億ドル(約12兆1,600億円)に達する見通しだ。予算案には75件の法改正が盛り込まれており、ステーブルコイン規制はその一環として導入された。

カーニー首相にとって初の連邦予算となる今回の可決は、政権にとって重要な一歩となる。ステーブルコイン規制の導入により、カナダは暗号資産市場の透明性と安定性の確保に向けた取り組みを強化する狙いがある。

関連:ロビンフッド、カナダの仮想通貨取引所を約1.8億ドルで買収へ
関連:カナダ企業「マタドール」、300万カナダドル私募増資──ビットコイン × 金戦略を加速

価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=155.37円)

仮想通貨の最新情報を逃さない!GoogleニュースでJinaCoinをフォロー!

JinaCoinメルマガ開始
Share This Article
仮想通貨歴5年。ニュース記者歴3年。常に仮想通貨ニュースを追う。情報ソースを追究し正しい情報をわかりやすく伝えることに努めている。仮想通貨は下落するたび買い増すタイプで、主にステーキングで資産運用中。
コメントはまだありません

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA

厳選・注目記事

YouTube