Bitget Wallet、Mastercardと提携──仮想通貨対応カード発行へ

伊藤 将史
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自己管理資産でリアルタイム決済が可能に

大手暗号資産(仮想通貨)取引所「Bitget(ビットゲット)」が提供する「Bitget Wallet(ビットゲットウォレット)」は1日、決済大手の「Mastercard(マスターカード)」との提携を通じて、新しい仮想通貨対応カード「Bitget Wallet Mastercard(ビットゲットウォレット・マスターカード)」を発行すると発表した。

このカードは、ユーザーが自身のウォレットで資産を自己管理(セルフカストディ)したまま、世界150カ国以上、1億以上のマスターカード加盟店で支払いができるようにするもので、Web3ウォレットと現実世界の決済をシームレスに繋ぐことを目的としている。

ビットゲットウォレットは、仮想通貨やNFTの管理・送受信に加え、スワップ機能や20,000種類以上のDApps(分散型アプリケーション)へのアクセスなど、Web3ポータルとしての多様な機能を持つ。日本語にも対応しており、全世界で8,000万人以上のユーザーを抱えているウォレットである。

ビットゲットウォレットのCMOであるジェイミー・エルカレ氏は、公式ブログのQ&Aで、このカードが既存の仮想通貨カードが抱える「中央集権的な管理」「高い手数料」「決済の遅延」といった課題を解決すると説明した。

主な特徴は以下のとおりだ。

  • 完全な自己管理:ユーザーは資産の管理権を手放すことなく、自身のウォレットから直接支払いを行える。
  • 手数料無料:年会費や、カードへの資金チャージ手数料が無料。
  • リアルタイム決済:Baseチェーン上のUSDCを利用してリアルタイムでチャージが可能。決済はマスターカードのネットワークを通じて即時に行われる。
  • グローバルな利用:Apple PayやGoogle Payにも対応し、世界中のマスターカード加盟店で利用できる。

エルカレ氏は、このカードのローンチの背景として、現金に代わる仮想通貨カードによる少額決済が増加していることや、オンラインでの利用率が高いことを挙げ、「ユーザーはデジタルネイティブな決済体験をますます期待している」と述べた。

今回の提携発表は、ビットゲットウォレットが単なる資産保管ツールから、実用的な決済機能を備えた総合的なWeb3金融プラットフォームへと進化する上での重要な一歩となる。今後も仮想通貨の利便性を高めるサービスが拡充されていくことを期待したい。

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2017年の仮想通貨ブームの頃に興味を持ち、以降Web3分野の記事の執筆をし続けているライター。特にブロックチェーンゲームとNFTに熱中しており、日々新たなプロダクトのリサーチに勤しんでいる。自著『GameFiの教科書』。
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