ビットコイン
BTCは、1日から4日連続の陽線を確定し、半月以上ぶりに9万ドルを明確にブレイクした。市場心理は一時的に極端な恐怖状態から脱したとみられるが、オンチェーンデータからは依然として不安定な要素が確認されている。
4時間足200MA/EMAを突破、9万4,000ドルが次の焦点
プロ暗号資産(仮想通貨)トレーダーのDaan Crypto Trades氏は5日、「ビットコインの価格が、4時間足の200MAおよび200EMAを明確に上抜けた」と報告した。
短期から中期のモメンタムを測るうえで重要視されることが多い200期間移動平均線のブレイクは、トレンドが上向きに転じつつあるサインと捉えられる。
もっとも、ここで過度な楽観は禁物だ。月初、特に年初の相場は、一般的にポジション調整やフローの入れ替わりが起きやすく、値動きが不安定になりやすい時期でもある。方向感が出たように見えても、短期的なノイズが発生しやすい点には注意しておきたい。
強気派にとって最も重要なのは「直近高値・レンジ上限の9万4,000ドル付近に位置する、水平レジスタンスラインの突破だ」と、Daan氏は結論づけた。
FF金利低下開始、過去には利下げ後に暴落も
投資データ分析プラットフォームのアルフラクタルは5日、公式Xにて「米国のFederal Funds Effective Rate(フェデラル・ファンド実効金利)が下落に転じた」と指摘した。
一見すると、金利低下は株式やビットコインなどのリスク資産にとって追い風のように映るが、歴史的に見ると、経済環境が悪化し始めた段階で見られることが多い。
金利低下そのものが即座にリスク資産の本格的な上昇につながるケースは限られているため、エントリーのタイミングが非常に難しい局面に突入したと推測される。
また、時間差で金利低下の影響が現れる傾向があり、数カ月後に景気後退リスク、企業収益の悪化、実質流動性の引き締めといった形で、市場に重くのしかかる可能性もある。
アルフラクタルは「株式市場やビットコインの深刻な暴落は『金利低下後』に発生してきた」と警鐘を鳴らしている。
クジラ、ビットコインをショートしつつアルトコインをロング
オンチェーン分析プラットフォーム、アルフラクタルのCEOであるジョアン・ウェドソン氏は5日、現在起きているアルトコイン急騰の理由について、自身の見解を共有した。
ウェドソン氏は直近のオンチェーンデータから「大口投資家(クジラ)がビットコインを積極的にショートする一方で、アルトコインをロングしている」と指摘。これは一般投資家とは正反対の動きだ。
この動きが、多くの人々が状況を理解できないまま、一部のアルトコインだけが急騰している要因だとし、「市場は決して群衆の思惑通りに動かない」とウェドソン氏は締めくくった。
ビットコイン市場は、短中期的にはモメンタムが改善しつつあるとみられるものの、マクロ環境的には依然としてリスクがくすぶっている。節目である9万4,000ドル台を明確にブレイクするまでは、まだまだ乱高下に対する警戒が必要な局面だ。
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