5日、ビットコインの5年リターンをめぐり、米国の経済評論家ピーター・シフ氏とビットコイン財務戦略企業ストラテジー会長のマイケル・セイラー氏の間で論争が勃発し、暗号資産(仮想通貨)業界で注目が集まっている。
シフ氏、セイラー氏の起点選択を「チェリーピッキング」と批判
発端は、シフ氏が同日に公式Xに投稿した内容だ。シフ氏は「過去5年間でビットコインの価格上昇率はわずか12%にとどまる」と指摘。同期間にナスダックが57.4%、S&P500が59.4%、金が163%、銀が181%それぞれ上昇していることを挙げ、「ビットコイン
BTCの魅力が長期的な優れたパフォーマンスにあるとするなら、なぜ誰かがホールドし続ける必要があるのか」と疑問を呈した。
これに対しセイラー氏は、「時間枠は重要だ」と反論。2020年8月を起点とした年率換算リターンを示したグラフを用いて、ビットコインと主要資産のパフォーマンスを比較した。
同氏が共有したグラフではビットコインが年率36%でトップとなっており、金ETF(GLD)の16%、ナスダック100ETF(QQQ)の15%、S&P500ETF(SPY)の14%、不動産ETF(VNQ)の5%、債券ETF(BND)の-1%を大きく上回る結果となっている。
セイラー氏は「長期的に見れば見るほど、その差はさらに広がるだけだ」と主張。ビットコインの将来性に対する強い自信をにじませた。
こうしたセイラー氏のリプライにシフ氏はすかさず反論した。同氏は「私が言ったのは5年前のことであり、5年8ヶ月前ではない」と語っている時間軸の違いを指摘。「自分のコインを良く見せるために都合の良い安値を起点に選ぶ(チェリーピッキング)のはやめてほしい」と述べ、都合の良いデータの切り取り方に疑問を呈した。
さらにシフ氏は「ビットコインについて本気で議論する気はあるか?」とセイラー氏に討論を要求。司会者はビットコイン支持者でも構わないとし、「2対1でも公平だ」と強気な姿勢を崩さなかった。
執筆現在はセイラー氏の反応は見られないが、討論要求という形で論争はさらなる局面を迎えつつある。ビットコインの長期的価値をめぐる両者の主張は平行線をたどっており、引き続き注目が集まりそうだ。
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