ビットコイン、バブル最高値は9〜10月か?複数アナリスト分析

廣野倭佳菜
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過去サイクルから高値を予想

Piサイクルトップ指標(PCTP):ビットコインの天井示し、売り時の目安に

「Bitcoin Magazine Pro」のマネージングディレクターで、「Trendstorm(トレンドストーム)」の創業者兼CEOでもあるフィリップ・スウィフト(Philip Swift)氏は7日、Xで、ビットコイン価格のサイクル高値が2025年9月17日に達する可能性があると述べた。

スウィフト氏は、この予測に「Piサイクルトップ指標」を使用。この指標は同氏が考案したもので、過去のビットコイン相場において2013年、2014年、2018年、2021年の価格ピークを的中させた実績がある。

この指標は111移動平均線(以下SMA-111d)と350日2倍移動平均(以下SMA2-350d)を使用し、これらの移動平均線がクロスオーバーした地点が価格サイクルの天井を示すとされ、これまでの相場で高い精度を誇ってきた。

現在、SMA-111d(黄)は上昇傾向にあり、SMA2-350d(緑)との距離は縮まっている。スウィフト氏は、このクロスが2025年9月17日に発生すると予測しており、これが次の強気相場のピークとなる可能性を示唆している。

フィボナッチ:半減期サイクルから予測するビットコインの高値

一方、著名アナリストのCryptoCon氏は7日、Xで「フィボナッチ・リトレースメント」を活用した分析により、ビットコイン価格のサイクル高値が2025年3月と10月に訪れる可能性が高いと述べた。

フィボナッチ・リトレースメントは、相場分析において価格変動の重要な節目を予測するために用いられるツール。この手法は13世紀の数学者レオナルド・フィボナッチによって考案された数列に基づいており、市場のサポートやレジスタンスを特定するために使われる。
相場分析では、始点を0(0%)、終点を1(100%)として、その間の主要な比率(例:23.6%、38.2%、50%、61.8%)に価格が反発する可能性があると考えられている。

CryptoCon氏の分析では、過去のビットコイン半減期を基準にフィボナッチ・リトレースメントを適用し、高値の予測を行っている。投稿画像によると、2012年4月(半減期1回目)、2016年7月9日(半減期2回目)、2020年5月11日(半減期3回目)、2024年4月19日(半減期4回目)、2028年3月27日(推定での半減期5回目)がフィボナッチの基準点(0と1)として設定されている。なお、2012年11月28日が実際の半減期1回目の日時だが、分析では便宜上2012年4月を基準点として使用している。

過去の相場では、23.6%に相当する時期に最初の高値(赤)が、38.2%に相当する時期に最終的なサイクルトップ(オレンジ)が記録されている。この分析に基づき、CryptoCon氏は2025年3月に最初のサイクルトップが訪れ、2025年10月に最終的なサイクルトップが更新されると予測している。

これらの予想が的中するかは今後の相場次第だが、歴史的に一定の精度を示してきた指標であるため、注目する価値は十分にあるだろう。

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仮想通貨やFX、AI系について執筆活動をするWebライター。海外留学中に為替をはじめとした金融マーケット情報に興味を持ち、2023年に仮想通貨とFX業界に参入。市場動向を常に追いかけ、ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析を両方取り入れた市場解析やシナリオ構築が得意。
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