暗号資産取引所ビットバンク、国内初のIPOを目指す|来年半ばに実現か=報道

JinaCoin編集部
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日本の大手仮想通貨取引所「ビットバンク」、2025年半ばに上場を目指す

国内大手の暗号資産(仮想通貨)取引所「bitbank(ビットバンク)」の廣末紀之社長は9日、2025年半ばを目処に東京証券取引所での新規株式公開(IPO)を目指していることが「Bloomberg(ブルームバーグ)」の報道により明らかとなった。

報道によると、廣末社長は「IPOのタイミングとしては来年中に行いたいと考えている」と述べたうえで、より具体的には「真ん中ぐらい」を目標としているとした。もしこの計画が実現すれば、国内で仮想通貨取引所が上場する初の事例となり、業界全体の社会的信用向上につながる可能性がある。

ビットバンクの主要株主構成は、2024年6月末時点で廣末社長が約31%、MIXIが約27%、セレスが約23%を保有している。MIXIとセレスは今年7月、ビットバンクが東証へのIPOを視野に準備を進めていることを明らかにしていた。しかし、具体的な時期については明言されていなかった。

廣末社長による今回の発言は、IPO計画が具体化しつつあることを示しており、これにより市場関係者や投資家の注目を集めている。

また、廣末社長は、上場を通じて得た資金の使途についても言及。同社は規制対応の強化に加え、デリバティブ取引などの新サービス開始や人工知能(AI)を含む技術関連への投資を計画しているという。

国内では仮想通貨取引所の上場がこれまでに例を見ない。そのため、ビットバンクのIPOは業界全体にとって重要な節目となることが期待されている。上場が実現すれば、仮想通貨の信頼性向上や市場拡大への追い風となる一方で、規制遵守やリスク管理の徹底が求められる。

仮想通貨市場は価格変動や規制リスクが依然として高い課題を抱えている。こうした不確実性の中で、ビットバンクがどのように持続的な成長を遂げていくかが注目されるポイントである。

ビットバンクのIPO計画は、日本の仮想通貨業界が次のステージに進む契機となるかもしれない。市場の期待を背負った同社の動向に、今後も注視が必要である。

情報ソース:ブルームバーグ
アイキャッチ画像:shutterstockのライセンス許諾画像を用いて作成

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