分散型取引所アスター、板情報非公開の「シールドモード」実装

JinaCoin編集部
9 Min Read
Aster公式Xより引用
Highlights
  • Aster DEXが永久先物向け「シールドモード」提供開始、注文が板に表示されず最大1001倍レバレッジで取引可能
  • BTC・ETH対応でスリッページゼロ、分離型証拠金採用、12月31日まで手数料とガス代が完全無料
  • 将来のAster Chain実装に向けたプライバシー機能の初期段階、キャンペーン期間中の取引はエアドロップ対象外

分散型取引所(DEX)の「Aster(アスター)」は15日、注文情報を板(オーダーブック)に掲載せずに取引可能な新機能「シールドモード」の提供を開始した。最大1001倍のレバレッジに対応し、自身のポジションや戦略を市場に公開することなく売買を行える、プライバシー保護に特化した取引環境の実装である。

最大1001倍レバレッジに対応、12月31日まで手数料とガス代が無料

シールドモードは、永久先物取引を対象とした新たな取引実行方式だ。ロングおよびショートはワンタップで選択でき、注文は即時に執行される。取引注文はオーダーブックを経由せず、板情報として公開されない点が特徴となっている。

この設計により、トレーダーはポジションや戦略を他のトレーダーに知られずに取引を行える。大口取引や高頻度取引、高レバレッジを用いた短期取引では、注文が板に表示されることで取引意図を読まれたり、価格が動いたりすることがあり、注文の露出が不利に働く場合がある。

シールドモードでは、対応する取引ペアにおいてスリッページが発生しないとされている。サービス開始時点ではビットコインとイーサリアムが対象だ。また、ガス代は不要で、証拠金方式は分離型を採用しており、ポジションごとのリスク管理が可能となっている。

同機能は、将来的に展開を予定している独自ブロックチェーン「Aster Chain(アスター・チェーン)」におけるプライバシー関連機能の初期段階の実装でもあるとしており、取引の非公開性を高める取り組みの一環と説明している。

また、今後は手数料体系の拡張も予定されている。取引ごとに一定割合を支払う「コミッション型」や、利益が発生した場合のみ手数料が生じる「PnL型」など、複数の手数料モデルの導入を検討しているという。

リリース記念として12月31日まで、ガス代および手数料が無料となるキャンペーンを実施する。ただし、この期間中のシールドモードでの取引は、現在アスターが実施しているエアドロップ(トークン配布)の集計対象外となる。コストゼロで機能を試せる一方、ポイント獲得を目的とするユーザーは注意が必要だ。

従来の分散型取引所では、注文や板情報が公開される仕組みが一般的だった。シールドモードの導入は、こうした前提から一歩踏み出し、取引内容を公開しない選択肢を提示した点に特徴がある。高レバレッジ取引では非公開型の執行が有効な場面もあり、DEXの取引方式は今後、用途に応じて分かれていくだろう。

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