分散型取引所(DEX)のAster(アスター)は4日、2026年上半期までのロードマップを公開した。「インフラストラクチャ」「トークンユーティリティ」「エコシステム&コミュニティ」の3つを開発の基盤に据え、分散型金融(DeFi)の基盤層として進化する方向性を明確にした。
UI最適化から独自チェーン構築まで、多層的な開発を計画
ロードマップではまず、取引UIの最適化を継続的に進める方針が示された。12月初旬には、プライバシーを確保しつつ高レバレッジ取引を可能にする「Shield Mode(シールドモード)」の実装が予定されている。同時期には、時間加重平均価格(TWAP)を利用した注文機能「Strategy Order(ストラテジーオーダー)」も導入される。
12月中旬には、株式パーペチュアル取引市場のアップグレードが予定されており、対象資産の追加や流動性の改善が行われる見込みだ。さらに12月末には、アスター独自のL1である「Aster Chain(アスターチェーン)」のテストネットが公開される。
2026年Q1には、開発者がアスターを自らのサービスへ組み込みやすくする「Aster Code(アスターコード)」が提供される。また、サードパーティによる法定通貨のオン・オフランプ機能の提供が計画されている。アスターチェーンの本番稼働も同時期に予定される。
Q2には、トークン保有者が追加リワードを得られるステーキング機能が開始される。加えて、ユーザーが意思決定に参加できるガバナンスシステムや、上位トレーダーの戦略をフォローしたり、自身のライブ取引を共有したりできる「Aster Smart Money(アスター・スマートマネー)」など、コミュニティ参加型の機能が順次実装される見通しだ。
今回のロードマップは、基盤整備とユーザー機能を同時に拡張する姿勢が明確であり、独自性を高めるための方向性が示されている。独自L1や高度な取引機能、開発者向け基盤を組み合わせることで、差別化されたエコシステム形成を進め、将来的な競争力につなげる狙いがうかがえる。
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