アルトコイン市場に5年周期の拡大シグナル出現──186兆円市場の大転換点か

ヤマダケイスケ
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過去と一致する市場シグナル、急騰を示唆か?

暗号資産(仮想通貨)インフルエンサーのTechDev氏は11日、アルトコイン市場において重要な転換点が訪れているとの見解を公式Xで示した。同氏は過去のチャートデータを基に、アルトコイン市場で約5年に一度しか出現しない希少な「拡大シグナル」が点灯したと指摘。今後の動向に注視するようフォロワーに呼びかけている。

出典:TechDev氏公式Xポスト

TechDev氏が共有したチャートには、アルトコインの時価総額とともに特定のテクニカルインジケーターの推移が示されている。このインジケーターの白線が黄色で示したアルトコイン蓄積ベースラインを上抜けした瞬間が、過去の大幅な上昇に先行して現れていることがチャート上から確認できる。

具体的には、2016年末と2020年末の2回で同様のシグナルが発生しており、その直後からアルトコイン市場は急激な拡大を遂げている。そして、現在のアルトコイン市場もテクニカルインジケーターが蓄積ラインを突破する動きを示しており、これまでのパターンと一致する状況下にあるとTechDev氏は指摘する。

TradingView(トレーディングビュー)が提供する最新データによると、仮想通貨全体の時価総額は執筆時点で約3.6兆ドル(約529兆円)に達しており、そのうちビットコインを除いたアルトコイン市場の時価総額は約1.27兆ドル(約186兆円)となっている。

仮想通貨の時価総額推移
出典:TradingView

2021年後半をピークにアルトコインの時価総額は減少していたものの、2024年に入ってからは以前の上昇の勢いを取り戻しつつある。こうした数値の回復とともに、TechDev氏が示す「周期的シグナル」の存在は、投資家にとって重要な指標となる可能性があるだろう。

TechDev氏が指摘するように、過去のパターンが繰り返されるのであれば、アルトコイン市場は再び活況を呈する可能性が高い。ただし、市場は常に不透明な部分が大きく、データを用いた分析通りに推移するとは限らない。投資家は冷静かつ多角的な視点での判断が求められるだろう。いずれにしても、同氏が予測するアルトコイン市場の拡張が現実のものとなるか、今後の展開には注視していきたい。

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※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=147.07円)

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仮想通貨やBCGをメインに執筆活動を行うWebライター。2021年、ビットコインの大幅な値上がりに興味を持ち、仮想通貨の世界に参入。Binance、Bybitをメインに現物取引やステーキングサービスを活用し、資産運用を進めている。
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