Hyperliquid(ハイパーリキッド)上のDEX(分散型取引所)プロトコル「Upheaval(アップヒーバル)」は17日、暗号資産史上最短レベルとなる約20日間のポイントプログラム後に独自トークンのTGE(トークン生成イベント)を実施すると発表した。なお、トークン名は公式発表では編集・秘匿されており、詳細は今後明らかになる見込みだ。
1か月足らずでハイパーリキッド上のDEX TVL首位(約1億5,000万ドル)を達成し、1日約8万ドルの収益を生み出している同プロトコルが、次の成長段階へ移行する。
驚異的成長で収益プロトコル上位にランクイン
Upheavalは短期間で複数の重要なマイルストーンを達成している。ハイパーリキッド上でTVL首位となる約1億5,000万ドルを記録し、日次収益は約8万ドルに達している。この収益は日々20-30%の成長率を維持しており、ハイパーリキッド自体を除く収益プロトコルとしてトップ5にランクインしている(DeFiLlamaデータ、スポット展開手数料含む)。
また、同プロトコルの$PUPトークンはハイパーリキッドコアで3番目に取引量の多いスポット資産となっており、単一資産だけで日次約3万ドルの取引収益を生み出している状況だ。
UpheavalはDEXの枠を超え、ハイパーリキッドコアへの高品質HyperEVM(ハイパーEVM)資産のデファクト・スタンダード展開者となることを目標としている。これにより、HIP-3への同品質ハイパーEVM資産のパーペチュアル上場まで拡張する計画を持つ。
Based連携でTGEとエアドロップを実施

TGEでは、ハイパーリキッド基盤の取引プラットフォーム「Based」上でローンチパッドを実施する。総供給量の4%(4,000万トークン)がローンチパッド向けに割り当てられ、目標調達額は80万ドル、最大調達額は320万ドルに設定されている。
関連:Basedの使い方ガイド|ハイパーリキッド基盤の取引プラットフォーム
ローンチパッドの50%は$PUP保有者専用枠として設定され、保有する$PUP 1ドル分につき$HYPE 1ドル分をコミット可能。残り50%は$HYPE保有者向けの一般枠となる。トークン価格は当初0.02ドルからスタートし、需要に応じて最大0.08ドルまで上昇するリニア方式を採用している。
Season 1エアドロップの配分詳細

Season 1エアドロップでは総供給量の20%(2億トークン)が割り当てられ、以下の配分となっている:
- $PUP保有者:15%
- Based XP保有者:40%
- Upheavalポイント保有者:45%
UpheavalチームはBasedチームと協力し、ロイヤルユーザーに報酬を与える独自のゲーム理論設計による「ブースト付きエアドロップ」という新しい形式を開拓している。
Season 2エアドロップで継続的インセンティブ
TGE後、Upheavalは客観的な目標を持つSeason 2エアドロップシステムを開始する。以下のアクティビティに対してUpheavalポイントが付与される:
- Upheaval V3およびV2 DEXでの流動性提供
- $PUPおよび独自トークン市場(将来のHyperEVM市場含む)での取引
- UpheavalのHIP-3 DEXでの取引
- UP・PUPトークン保有
同プロトコルは「強力なプロダクト・マーケット・フィットには無期限のポイントプログラムは不要」との哲学のもと、短期間のポイントプログラムを採用。これにより、コンセンサスになる前にプロトコルを深く理解したユーザーに独自トークンが行き渡ることを狙っている。
Hyperliquidフライホイール効果を創出
UpheavalはパートナーのBasedOneX(1万人以上の月間アクティブユーザーを持つトレーダーコミュニティ)やRubiFi(上場資産のマーケットメイキング担当)との三者協力により、ハイパーリキッドと3プロトコル全体の成長を促すフライホイール効果を創出している。
同プロトコルは「House All of Finance」の理念のもと、トレーダーが質の高い資産にアクセスできる透明で有機的なプロセス構築により、中央集権取引所の「Binance Alpha」等の製品に代わる分散型ソリューション提供を目指している。
Upheavalは将来的に明確な客観的基準を満たした場合のフィーズイッチ(プロトコル手数料)有効化も計画しており、独自トークンガバナンスでの議論対象となる予定だ議論対象となる予定だ。




