英国では全ての暗号資産ATMが違法、利用は犯罪支援と当局警告
英国の金融行為監督機構(FCA)とロンドン警視庁は17日、無許可での暗号資産(仮想通貨)取引所運営とマネーロンダリングの疑いで2名を逮捕したと発表した。合同捜査でロンドン南西部4拠点を捜索し、仮想通貨ATM7台を押収した。
英国では2021年1月以降、仮想通貨事業者のFCA登録が義務化されている。現在、合法運営される仮想通貨ATMは英国内に存在しない。
FCAのテレーズ・チェンバース執行役員は「違法運営者には深刻な結果が待っている。暗号資産ATM利用は犯罪支援にあたる」と警告した。
逮捕された2名は取り調べ後に釈放されたが捜査継続中。英国の厳格な仮想通貨規制は金融犯罪防止を目的とし、他国と比較しても極めて厳しい環境だ。この事件は仮想通貨業界における規制遵守の重要性と、当局の強硬姿勢を示す重要な事例となっている。
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