2025年9月以降Omni、Kusama、SLP、EOS、Algorand上の「USD₮」「EUR₮」の償還は不能に、残っているものは凍結される
米ドルステーブルコイン世界シェアNo.1「USD₮」を発行する「テザー」は11日、2025年9月1日をもってOmni(オムニ)、Kusama(クサマ)、SLP(スムース・ラブ・ポーション)、EOS(イオス)、Algorand(アルゴランド)におけるUSD₮およびEUR₮の償還を終了し、残っている全てを凍結すると発表した。
テザー、戦略的転換におけるブロックチェーンサポートのコミュニティの好みを優先することに関する最新情報を提供
テザー社は特定のブロックチェーンでステーブルコインのネイティブ発行を始める際は、「コミュニティの関心」を極めて重要視し、また選択したブロックチェーンの安全性、使いやすさ、持続可能性を確保するために、ネットワークのセキュリティ・アーキテクチャを慎重に評価するという。
そして慎重に検討した結果、同社は昨年Omni、Kusama、SLP、今年はじめにはEOS、Algorandでのステーブルコインのネイティブ発行を中止することを決定したと発表した。
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このニュースはそれらに続くもので、テザー社は2025年9月1日以降、当該チェーンでのUSD₮およびEUR₮の償還を受け入れる義務を行わなくなり、また同日をもって残っている全てのUSD₮およびEUR₮を凍結すると発表した。
このため同社は、Omni、Kusama、SLP、EOS、AlgorandでUSD₮およびEUR₮を保有しているユーザーは、保有資産をできるだけ早く償還するか、別のチェーンに切り替えるよう注意喚起を行った。
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