ストラテジー優先株4銘柄の日次配当、株主が承認──臨時総会の暫定集計

ストラテジー優先株4銘柄の日次配当、株主が承認──臨時総会の暫定集計
画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
水澤 誉往
3 Min Read
Highlights
  • 米ストラテジーの28日の臨時株主総会で、優先株4銘柄の日次配当が暫定集計で承認、STRCは11月1日開始
  • 配当率と配当の総額は変えずに支払いの頻度を変更、STRF・STRK・STRDは四半期ごとから2027年1月に移行
  • 週末分は翌営業日にまとめて支払い、変更は改定した発行条件書の提出と発効が条件で、8-Kに票数の記載なし

暗号資産(仮想通貨)ビットコインBTCBTCを保有する米ストラテジー(MSTR)は28日、臨時株主総会を開き、優先株4銘柄の配当を日次に変える議案について、暫定集計で可決に必要な賛成を得たと米証券取引委員会(SEC)に届け出た。対象はSTRF、STRC、STRK、STRDの4銘柄だ。改定した発行条件書をデラウェア州に提出して効力が生じれば、STRCは11月1日、ほかの3銘柄は2027年1月1日から日次の配当に移る。

ストラテジーの日次配当、STRCは11月から

届け出た書類(8-K)に、票数は書かれていない。29日12時(日本時間)時点のSECの開示システムでは、確定の集計や発行条件書の提出を示す書類は見つからなかった。

現在の配当は、STRCが半月ごと、ほかの3銘柄が四半期ごとだ。STRCは6月に半月ごとに移った。

同社の優先株のうち、STRE(9月15日時点で775万株)は今回の対象に入っていない。

新しい形では、土日や祝日を含む毎日が配当の基準日になる。取締役会が配当を決めた場合に、翌営業日に支払われる。

同社によると、配当率と配当の総額は変わらず、会社が負う配当の支払い義務も全体として増減しない。

銘柄現在の頻度従来の形の最後の支払い日次の初回の支払い
STRC半月ごと31日(基準日は15日、決済は11月2日の見込み)11月2日(基準日は11月1日)
STRF・STRK・STRD四半期ごと12月31日(基準日は12月15日)2027年1月4日(基準日は1月1〜3日)
ストラテジーの委任状説明書(5日)と8-K(16日)をもとにJinaCoin作成(29日確認)。配当は取締役会が決めた場合に支払われる。日次の配当は発行条件書の提出と発効が条件で、STRCは条件がそろわなければ11月15日にも従来の形で支払う

STRCの11月の配当率は、条件が満たされれば年12.00%になると同社は15日(米国時間)に発表していた。取締役会は同日、11月1〜30日を基準日とする日次の配当を、条件付きで決めている。

31日を基準日とするSTRCの11月15日の支払いは、株主の承認が31日17時(米東部時間、日本時間11月1日6時)まで、発行条件書の発効が11月1日0時1分(米東部時間、日本時間同日13時1分)までにそろえば行われず、日次の配当に置き換わる。

同社は、優先株の日次配当の議案を株主の投票にかけた委任状説明書で、配当を受け取るまでの期間を縮め、配当の権利落ちに伴う価格の変動を抑える狙いを挙げた。STRCについては、取引価格を1株の基準額である100ドル(約1万5,777円)前後に保つ意向も示している。

ストラテジーの優先株、週末の分は翌営業日にまとめて支払い

8-Kによると、基準日が週末や米国の証券保管振替機関(DTC)の休日にあたる場合、DTCを通じて決済する株について、DTCは直前の休日でない日を基準日とみなす。ナスダックでは、権利落ち日は原則として基準日と同じ日で、基準日が取引日でなければ直前の営業日になる。

同社が示した例では、11月6日(金)、7日(土)、8日(日)の3日分は、いずれも6日が基準日と権利落ち日になり、9日(月)にまとめて支払われる。株の受け渡しは売買の翌営業日(T+1)のため、6日に買った投資家は3日分を受け取らず、6日に売った投資家は3日分を受け取る見込みだという。

8-Kは、週末や休日にも取引できる場や、DTCを通さずに決済する株では、扱いが異なる場合があるとしている。同社は、証券会社ごとに扱いが違うこともあるとして、投資家に証券会社への確認を求めた。

ストラテジーの臨時総会、可決には議決権の過半数が必要

投票できたのは9月25日時点の普通株主で、優先株主は今回の議案に議決権を持たない。可決には、発行済み普通株の議決権の過半数の賛成が要件とされた。

この議案では、棄権した株と、株主の指示がなく証券会社が投票できなかった株は、反対と同じ扱いだった。

普通株には1株1票のクラスAと、1株10票のクラスBがある。委任状説明書によると、マイケル・セイラー会長はクラスBの99.9%を持ち、議決権の32.9%を握る(9月15日時点)。

関連:ストラテジー、34億円相当ビットコインを追加購入──優先株の買い支えも継続
関連:ストラテジー、BTC購入45億円・買い戻し279億円──メタプラネット2位

※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=157.77円)

仮想通貨の最新情報を逃さない!GoogleニュースでJinaCoinをフォロー!

JinaCoinメルマガ開始
Share This Article
Follow:
株式会社jaybe 代表取締役。香川県三豊市出身。2010年4月、株式会社一誠社入社。2011年よりFX取引を開始。2016年3月30日、bitFlyer代表取締役社長・加納裕三氏が出演する動画で仮想通貨に興味を持ち、 1BTC価格47,180円で0.02BTCを購入したことが仮想通貨投資の始まり。2017年11月、仮想通貨投資で身に付けた知識・経験を活かし、自身初のブログ「次男坊の仮想通貨な日」を立ち上げ。2018年4月、JinaCoinの前身である「ジナキャッシュ」開設。2019年10月、収益の安定化に成功し、株式会社一誠社を退職、個人事業主として独立。2020年6月、事業拡大に伴い、株式会社jaybe(法人番号:7470001018079)を創業。 2023年、メディアの名称を「JinaCoin」に変更。月間15万PVを超える仮想通貨情報メディアに成長させる。現在は仮想通貨投資を行う傍ら、仮想通貨の普及活動やマーケットリサーチ等を行なっている。2024年6月、一般社団法人 日本クリプトコイン協会の「暗号通貨認定アドバイザー」資格を取得。仮想通貨投資活動:現物保有・デリバティブ取引・DeFi運用・エアドロップ活動。好きな銘柄:ビットコイン。著書:海外FXのはじめ方完全ガイド。WEB取材:凄腕FXトレーダーへインタビュ ー!vol.8=TitanFX。趣味:投資全般・SEO・読書
コメントはまだありません

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA