ビットコイン強気継続、含み益は約2.8兆円に
米国テクノロジー企業「Strategy(ストラテジー、旧マイクロストラテジー)」は2日、5月26日から6月1日にかけて約705 BTCを約7,510万ドル(約107億円)で追加購入したと発表した。これにより、同社のビットコイン保有総量は580,955 BTCに達し、評価額は約8.6兆円にのぼる(6月2日時点の市場価格ベース)。
今回の購入価格は1 BTCあたり約106,795ドルで、これにより同社の平均取得価格は1 BTCあたり約70,023ドルとなった。購入資金の原資は、永久優先株(STRK、STRF)の売却によるものだ。
具体的には、以下のような株式の売却が行われた。
- STRK:約35万株(約3,620万ドル/約51億円)
- STRF:約37万株(約3,840万ドル/約54億円)
6月1日時点で、総額5.8兆円の発行枠が以下の通り残っており、今後も同様の手法でビットコインを追加購入する余力がある。
- クラスA普通株式:約186億ドル(約2.6兆円)
- STRK:約206億ドル(約2.9兆円)
- STRF:約20億ドル(約2,858億円)
ストラテジーのビットコイン購入履歴をリアルタイムで追跡できる「saylortracker.com」によると、同社の含み益は約198億ドル(約2.8兆円)で、前回の購入から約32億ドル(約4,564億円)減少した。
暗号資産(仮想通貨)市場は依然としてボラティリティが高く、短期的な価格下落は避けられない。企業がそれを大量に保有するということは、バランスシートの変動リスクを引き受けることに等しい。株主や投資家は、このリスクをどの程度受容できるかを冷静に判断する必要がある。リスク管理の視点が不可欠だ。
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※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=142.62円)