パラデックス、データベース移行エラーで障害発生──中央集権的なロールバックに批判拡大

ヤマダケイスケ
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画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
Highlights
  • 19日、分散型取引所パラデックスでデータベース移行エラーが発生し、ビットコイン価格が一時0ドル表示に
  • 価格異常によりロングポジションで広範な強制ロスカットが発生、開発側がチェーンロールバックを実施
  • 段階的な復旧後も、ロールバック実施を巡る中央集権性への疑念が拡大

分散型取引所(DEX)パラデックスで19日、ビットコインBTCBTCの表示価格が一時的に0ドルになる深刻なシステム障害が発生した。この異常な価格フィードが自動清算エンジンに反映され、大量のロングポジションが強制的にロスカットされる事態となった。

ビットコイン価格が一時0ドルに、大量の強制ロスカットが発生

今回のシステム障害は、データベースメンテナンスにおける移行エラーが原因とみられている。開発チームは原因を特定後、ブロックチェーンの状態をメンテナンス開始前の「ブロック番号1,604,710」まで強制的に巻き戻す、いわゆる「ロールバック」の実施に踏み切った。

復旧は段階的に行われ、まずTPSL(利確・損切り)を除く未約定注文が強制的にキャンセルされた。その後、新規取引を停止する「キャンセルオンリー」等の制限を経て、約7時間にわたる停止の末に全面的なサービス再開に至った。なお、ユーザー資産に関しては「すべて安全に保護されている」と開発チームは復旧作業中に説明している。

また、開発チームはパラデックス公式ディスコードにて「影響を受けたと思われる場合は、オープンチケットを作成してください」とアナウンス。48〜72時間以内に調査を行い、必要に応じて払い戻しを行う方針も示した。

一方、今回の対応は分散型金融(DeFi)コミュニティ内で議論を呼んでいる。本来、中央管理者が存在しないとされるDEXにおいて、運営側の判断で過去の取引状態を「なかったこと」にするロールバックが実行された点に対し、SNS上では「真のDeFiとは言えない」「コードこそが法であるという原則が人的ミスで崩れた」といった批判的な声も上がっている。

今回の事例は、分散型を掲げる取引所であっても、運営や設計のあり方次第で中央集権的な判断が入り得ることを浮き彫りにした。「DeFiの信頼性と透明性をどのように担保するのか」という課題を業界全体に突きつける出来事になったと言えそうだ。

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仮想通貨やBCGをメインに執筆活動を行うWebライター。2021年、ビットコインの大幅な値上がりに興味を持ち、仮想通貨の世界に参入。Binance、Bybitをメインに現物取引やステーキングサービスを活用し、資産運用を進めている。
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