ビットコインマイニングマシンメーカー「カナン」、2025年成長見通しを発表

JinaCoin編集部
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2024年12月マイニング動向も発表|北米・エチオピアで事業拡大

ビットコインマイニングハードウェアメーカーの「Canaan(カナン)」は21日、2024年12月31日までの1ヶ月間の未監査ビットコインマイニングデータと、2025年度の業績見通しを公開した。

カナンの会長兼最高経営責任者であるナンゲン・チャン氏によると、同社は北米市場で大きく業績を伸ばしており、新たなプロジェクトを実施するための現地チームも設立したという。

また、2025年半ばまでに北米で10EH/秒(エクサハッシュ) 、世界全体で15EH/秒のマイニングハッシュレートに到達する見通しを立てている。

ビットコインマイニングのハッシュレート需要が増加し、マイニング事業が拡大することに伴い、2025年度の同社の総収益は9億ドル(約1,400億円)から11億ドル(約1,713億円)に達する見通しだ。

2024年12月時点で、ビットコインネットワークのハッシュレートは808EH/秒に達し、前年同期比で約56.7%の増加を記録。なお、これに続き、2025年1月2日には史上最高値の1,019.02EH/秒を記録し、ネットワーク全体の計算能力がかつてない規模に達した。このことは、ビットコインマイニングの計算力が急速に拡大し続けていることを強く示している。

ビットコインハッシュレートインデックス
出典:HASHRATE INDEX

同社のマイニング事業にはグローバルで4.75EH/秒のコンピューティングパワーが投下されているが、その中でも約84%をエチオピアが占めている点が特徴である。

同社のマイニングマシン販売は好調だが、2025年第一四半期は中国の旧正月を挟む影響により、一時的に減速する見込みだ。

さらに、近年の強気相場の影響を考慮し、マイニング事業とマイニングマシン販売事業を並行して行うため、マシンの最適配分など綿密に調整する計画を立てている。

カナンは2024年を通じて北米やエチオピアなどの地域でマイニング事業を拡大し、エネルギー効率を重視した新製品ラインを展開するなど、マイニング事業での存在感を強めている。また、同社はホームマイニング向け製品も提供しており、個人消費者による分散型マイニングへの関心が高まる中で市場シェアを拡大する計画だ。

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