プットオプション戦略が奏功、着実にビットコインを積み増し
東京証券取引所スタンダード市場上場の株式会社メタプラネット(3350)は1日、696 BTC(ビットコイン)を101億5,200万円で追加購入したと発表した。今回の追加購入によって同社のビットコイン総保有量は4,046 BTCに達し、評価額は約506億円にのぼる。
今回の購入価格は1ビットコインあたり14,586,230円で、これによりメタプラネットのビットコイン平均取得価格は1BTCあたり12,943,181円となった。本記事執筆時点のビットコイン価格は12,524,467円であるため、元本割れを起こしている状況だ。
今回の購入資金は、同社が展開する「ビットコイン・インカム事業」におけるキャッシュ担保付きプットオプションの売却によって調達された。この取引によって、同社は約7億7,000万円のオプションプレミアムを獲得し、加えて期日行使により計696BTCを取得した。
今回の取引により得られたプレミアムを加味すると、実質的な取得単価は1BTCあたり13,479,404円となり、戦略実行当時の市場価格よりも低い実効価格でビットコインを取得できたという。このようなアプローチにより、メタプラネットは限られた資金を有効に活用しながら、ビットコインの保有量を大幅に拡大することに成功した形だ。
メタプラネット社は、企業としてのビットコイン戦略の効果を評価するために以下3つを主要業績指標 (KPI)として導入しており、株主価値の向上を定量的に把握する手段として活用している。
- BTCイールド
⼀定期間中のビットコイン保有量と想定希薄化後発行済株式数の比率の変化率を表す - BTCゲイン
一定期間内で保有するビットコインがどれだけ増加したかを示す - BTC円ゲイン
ビットコイン・ゲインを円換算したもの
2025年第1四半期におけるBTCイールドは95.6%、BTCゲインは1,684BTC、BTC円ゲインは210億6,600万円とされており、前四半期と比較して、BTCイールドは-214.2ポイント、BTCゲインは+448.42BTC、BTC円ゲインは+25.83億円という結果となった。
ビットコインを企業戦略の中核に据えるメタプラネットの動向は、伝統的な財務戦略と暗号資産(仮想通貨)の融合の最前線を示している。リスクを伴いつつも、高い資本効率と透明性を保った今回のようなオプション取引の活用は、今後他の企業にも示唆を与える可能性がある。
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