Manta Network、5,000万ドルのエコシステム基金を設立

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ゼロ知識証明をフル活用したレイヤー1、レイヤー2を開発するマンタ・ネットワーク、巨額の資金で低迷するTVLの押し上げを狙う

独自のレイヤー1、レイヤー2を開発する暗号資産(仮想通貨)プロジェクト「Manta Network(マンタ・ネットワーク)」は14日、エコシステムの成長を促すため5,000万ドル(約78億円)の基金を設立すると発表した。

🔱マンタ財団は、直接投資とエコシステム助成金プログラムを含む 5,000 万ドルのプールであるマンタ財団エコファンドの開設を発表できることを嬉しく思います。
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5,000万ドルのうち、3,500万ドルは有望なプロジェクトへの直接投資に、1,000万ドルは分散型金融(DeFi)や人工知能(AI)、ゲーム、ミームコインへの助成金に、500万ドルはハッカソンやイベントに充てられる。

マンタ・ネットワークは「市場を破壊し、大きく成長するための明確な道筋を持つプロジェクトを対象とし、エコシステム内での長期的な成功を保証する」とプレスリリースで述べた。

マンタ・ネットワークは、ゼロ知識証明(zero-knowledge proof:ZK、ZKPともいう)をフル活用したレイヤー1「Manta Atlantic(マンタ・アトランティック)」、およびレイヤー2「Manta Pacific(マンタ・パシフィック)」を開発するプロジェクトだ。

Manta Atlanticは、取引内容や資産残高をZKPを用いて暗号化しユーザーのプライバシーを保護するよう設計されたレイヤー1だ。ユーザーの個人情報(学歴やKYCなど)が何かしらの条件を満たしていることを、一切明かさずに相手に証明できる「zkSBT(zero-knowledge Soul Bound Token)」技術に対応しており、コンプライアンス準拠やユーザ認証の領域に特化した設計となっている。

Manta Pacificは、データ可用性のためにCelestia(セレスティア)を、スケーラビリティのためにzkEVMを採用することで高いスケーラビリティと低いトランザクション手数料を実現したイーサリアムのレイヤー2だ。またzkEVMはイーサリアムと完全な互換性を持つため、イーサリアム上の開発者はコントラクトの変更や、それに伴う監査費用などのコストをかけずにManta Pacificへコントラクトを移行することができる。

関連:イーサリアムレイヤー2「Taiko」、総額55億円の資金調達に成功(同じくzkEVMを採用するプロジェクトの記事)

現在マンタ・ネットワークのTVL(Total-Value-Locked:預かり資産残高)は5,470万ドルで、今年3月の6.8億ドル(約1,074億円)のピークと比較して大幅に減少している。この減少の主な原因は利回り強化キャンペーンの終了により、ユーザーがが大量に資金を引き上げたこと、今年はじめに発生したDDos攻撃による大規模障害によると考えられる。

関連:ビットコイン現物ETFへ巨額の資金が流入するも、価格上昇しない理由

参考文献

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この記事を書いた人

元一般企業会社員。現在はトレーダー兼ライター。
株式やFX、仮想通貨デリバティブ、草コイン、ノード運用と色々やっています。

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