LINEヤフーのNFT部門、世界180ヶ国でNFT取引プラットフォームを提供開始
LINEヤフーのグループ会社でグローバルNFTプラットフォーム事業の運営を行う「LINE NEXT」は11日、NFTを基盤とした様々なデジタルアイテムを簡単に取引できるデジタル・コマース「DOSI(ドシ)」を、日本を含む世界180ヶ国において提供開始したと発表した。
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ドシでは、よりNFTの本質的な価値を感じられるよう、保有することでユーザーが継続的に特典を受けられるメンバーシップアイテムが展開される。そのほかにも、NFTを基盤としたアプリメンバーシップやゲームアイテム、エンターテインメント分野のコンサートチケットなど、2,000万以上のデジタルアイテムを提供される予定だ。
そしてそれらは、NFTとしてユーザー同士でトレードすることが可能だ。Web3に馴染みがないユーザーでも簡単に利用できるようにSNSアカウントを利用したソーシャルログインがきるほか、暗号資産(仮想通貨)だけでなく、LINEペイやAppleペイ、Googleペイなどで決済できる。

LINE Xenesisが展開していた日本向けNFTマーケットプレイス「LINE NFT」などのNFT関連サービスは「DOSI」正式版に運営が一本化され、今後日本ユーザーは海外のNFTを購入できるようになるうえ、海外ユーザーと取引が可能になるなど、日本を越えたグローバル市場でNFTを楽しむことができるようになる。

LINE NEXTは昨年12月、プライベート・エクイティ会社「クレッシェンド・エクイティ・パートナーズ」が主導するコンソーシアムから、1億4000万米ドル(約200億円)の資金調達に成功しており、これは2023年のアジア圏Web3業界における最大規模の金額だ。
クレッシェンド・エクイティ・パートナーズは、世界最大手のオンライン決済サービス「ペイパル」や世界最大級のビッグデータ解析専門企業「パランティア・テクノロジーズ」の共同創業者で億万長者のピーター・ティール氏が設立したプライベート・エクイティ・ファンドで、2023年11月時点で、運用資産は14億ドル(約2000億円)にのぼる。
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