Poloniex、HTX、Kronos Researchの被害だけで過半数を占める
バグ報奨金プラットフォーム「Immunefi(イミューンファイ)」によると、11月はハッキングや詐欺によって3億4300万ドル(約500億円)以上が盗まれ、これまでのところ今年最も被害額の大きい月となった。
関連:カイバーから67億円を盗んだハッカー、カイバーの完全支配を要求

出典:immunefi
11月の被害額は、約2200万ドルを記録した10月と比べて15倍以上増加した。1~11月の間に296件、合計17億5000万ドル(約2569億円)以上がハッキングや詐欺、ラグプルによって盗まれた。
特筆すべきは、11月は中央集権型金融(CeFi)は総被害額の53.8%、分散型金融(DeFi)は46.2%を占め、DeFiよりもCeFiにおける被害額が大きかったことだ。CeFiにおけるこの増加は主に、仮想通貨取引所「Poloniex」および「HTX」、仮想通貨トレーディング企業「Kronos Research」へのハッキングによるものだ。

出典:immunefi
11月は詐欺による被害額は23件、被害額は750万ドルだった一方で、ハッキング事件は18件発生し3億3500万ドル以上が盗まれ、圧倒的にハッキングによる被害が大きい結果となった。
ブロックチェーン別に見てみると、BNBチェーンとイーサリアムが11月に最も標的とされたチェーンで、2つ合わせて損失額の83%を占めた。
BNBチェーンは最も多くの個人攻撃を受け、22件の事件があり、ブロックチェーン別の総被害額の53.7%を占めた。イーサリアムは12件の攻撃を受け、29.3%を占めた。Arbitrum、Optimism、Avalanche、Fantom、Heco Chainが残りを占めた。

出典:immunefi
関連:マイクロストラテジー、877億円相当のビットコインを追加購入