香港HSBC、ビットコイン先物ETFの売買が可能に|今なぜETFなのか?

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目次

香港HSBCでビットコイン先物ETFの売買が可能に

香港最大手銀行のHSBCは26日、ビットコイン先物ETF(3066HK)とイーサリアム先物ETF(3068HK)の売買サービスを開始した。

銘柄情報:3066HK
銘柄情報:3068HK

今なぜビットコインETFなのか?

「今なぜビットコインETFなのか?」という問いかけは、「今なぜ当然にはビットコインETFでないのか?」という問いを内包する。

まず、今なぜETF(上場投資信託)なのか? それは、現物取引やCFD(差金決済取引)を提供する暗号資産(仮想通貨)取引所の信用が失墜したからだ。バイナンス疑惑はいまだにくすぶっているし、FTX事件の記憶も新しい。

仮想通貨取引所は信用できず、かと言ってビットコインを自前のウォレットで保管するのは億劫な層にとっては、ビットコインETFは格好の受け皿といえる。なにせ各国の厳しい上場審査基準をクリアしているのだから。

では、今なぜ当然にはビットコインETFでないのか? これはもう、今さっき述べた通り、ETFには上場審査という高いハードルが存在するからに他ならない。証券取引所というクラシカルな金融機関と、仮想通貨というニュージェネレーションなテクノロジーの監督当局との間で密な連携が必要となる。

関連:SEC、ビットコインレバレッジETF承認の衝撃|ETFとCFDはどう違う?

本件の特徴

ビットコイン関連のETFには、以下の種類がある。

  • ビットコイン先物ETF
  • ビットコインレバレッジETF
  • ビットコイン現物ETF

下に行くほど、個人投資家や機関投資家にとっては「本命」となる。今回HSBCが取扱いをはじめたのは一番上のビットコイン先物ETFなので、さしづめ「キープ君」といったところか。

また、3066HKと3068HKの発行主体はCSOP Asset Managementという香港の証券会社であって、HSBCではないことにも注意が必要だ。HSBCが取り扱うのは、あくまで3066HKと3068HKの「売買サービス」にすぎない。

HSBCでビットコインの「現物」(「現物ETF」にあらず)が買え、HSBCの口座にビットコインを預けられるようになった日が『約束の日』となる。

公式サイト

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この記事を書いた人

JinaCoinのニュース担当記者。仮想通貨歴は8年。Liskで大損、BTCで爆益。タイの古都スコータイで、海外進出のための市場調査・戦略立案・翻訳の会社を経営。1973年生。東海中高、慶大商卒、NUCB-MBA修了。主著『マウンティングの経済学』(https://amzn.to/49zjrXG)。来タイ12年。

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