ブロックチェーン事業を手がけるハッシュポートは1日、Ponta(ポンタ)ポイントを米ドル連動のステーブルコインUSDCやビットコインに直接交換できる新機能の提供を開始したと発表した。約1.2億人の会員を持つPontaと、累計100万超ダウンロードのハッシュポートウォレットが連携し、日常のポイントをデジタル資産の入口として活用できるようになった。
Base上のUSDCとビットコインに直接交換
新機能「Pontaポイントオンランプ」により、普段の買い物で貯めたPontaポイントを、米暗号資産(仮想通貨)取引所コインベースが提供するレイヤー2ブロックチェーンBase(ベース)上のUSDC(米ドル連動ステーブルコイン)やcbBTC(ビットコイン価格連動トークン)へ直接交換できる。
ハッシュポートウォレットでau IDを登録すると、ウォレット画面から「ポイントで交換」を選択し、交換先の暗号資産(USDCまたはcbBTC)と交換するポイント数を指定するだけで、レートを確認して交換を実行できる。
auPAYギフトカード購入も可能な双方向交換
同時にリリースされた「auPAYオフランプ」機能により、保有するUSDCやcbBTCを使ってauPAYギフトカード(コードタイプ)を購入できる。購入したギフトカードは、auPAYマネーライトへチャージ可能だ。
これにより、Pontaポイントからステーブルコインへの交換(オンランプ)と、ステーブルコインからauPAY残高への交換(オフランプ)の双方向での資産移動が実現した。約3,900万人のauPAY利用者がステーブルコインを活用できる環境が整った。
ポイント経済とブロックチェーン経済を接続
ハッシュポートは2018年創業で、大阪・関西万博で決済に利用されたアプリ「EXPO2025デジタルウォレット」を開発した実績を持つ。万博終了後に名称を「ハッシュポートウォレット」へ変更し、累計100万超のダウンロードを記録している。
今回の新機能は、ポイント経済とブロックチェーン経済を結ぶ試みであり、身近なポイントからWeb3の世界へ踏み出すきっかけとなる。KDDIは11月、ハッシュポートに数十億円規模を出資し持分法適用会社とすることを発表しており、両社の連携強化が進んでいる。




