あの有名人も実は仮想通貨ガチ勢?芸能人・インフルエンサーのWeb3活動まとめ

伊藤 将史
78 Min Read

芸能人やインフルエンサーが、暗号資産(仮想通貨)投資やNFTの発行といったWeb3活動をおこなっている例は数多くあります。

投資対象としてだけではなく、ファンとの新しいコミュニケーションツールや、自身の活動の幅を広げる手段として活用する動きなど、その関わり方は様々。そこでこの記事では、芸能人やインフルエンサーを中心に、彼らがどのようにWeb3の世界と関わっているのか、具体的な活動や発言、そして時には”しくじり”も含めて、その実態をまとめました。

仮想通貨に投資していることを明かした日本の芸能人・インフルエンサー

まずは、仮想通貨に投資していることを公言した日本の芸能人やインフルエンサーについて紹介します。

平成ノブシコブシ吉村崇

お笑いコンビ「平成ノブシコブシ」の吉村崇さんは、比較的早い時期から仮想通貨に投資していたことを明かしています。

仮想通貨投資を始めたのは「ビットコインが3万円、イーサリアムが300円、リップルが0.3円の時代」。テレビ番組での発言のため厳密な数値ではないようですが、ビットコインとイーサリアムの価格を照らし合わせると、おそらく2015年末頃には仮想通貨投資を始めていたようです。

さらに「リップルのピークが300円くらいになって、そのときは数百万円がとんでもない額になりました」と語っています。ところが、「それを切り崩して、ちがう通貨を買ったんですね。そしたら、それが大暴落」。リップルの価格から推察すると、2017年の仮想通貨バブルとその後の暴落を経験したようです。さらにその後の税金にも苦労したと語っています。

また、2023年12月30日に放送された『しくじり先生 俺みたいになるな!!』(ABEMA)では、過去の投資トラブルについて振り返り、「欲かきすぎた」「仮想通貨を全部渡してて(大損した)」とも発言しています。

どうやら「知人に任せていた仮想通貨で大きな損失を出した」とのこと。番組中では伏せられていたものの、具体的な損失額についても言及があり、共演者らの反応からかなりの金額であったと推定できます。

知人が資産を盗んでしまったのか、あるいは出資詐欺のようなものに引っかかったのか、どのような経緯で大きな損失を出したのかは明かされていません。しかし、いずれにしても仮想通貨は自身で管理して、いつでも自由に売買できる状況にしておくのが鉄則。読者の皆さんはぜひ気をつけてくださいね。

かまいたち 山内健司

お笑いコンビ「かまいたち」の山内健司さんは、2018年6月にメディアのインタビューで、仮想通貨投資を行っていることを明かしています。

きっかけは、先輩芸人の知人である大学生が「仮想通貨で30億円を稼いだ」という話を聞いたことだといいます。最初に購入したのはネム(NEM)とイーサリアム(ETH)で、それぞれ10万円分程度購入したとのことです。

2017年10月に「キングオブコント」で優勝した際には、賞金を「仮想通貨にぶち込む」とも宣言しました。2017年と言えば、日本で最初の”仮想通貨ブーム”が巻き起こっていた頃です。

ただし、実際に賞金が振り込まれる頃にはネムの価格が上昇していたため、計画を変更して「60万円分のみを購入」。しかし、その後価格は下落し、「約15万円の損失を出した時点で一旦売却した」と語っています。

R25のインタビューでは、「現在は以前のような短期的な売買は行っておらず、知人に勧められたICO案件に約60万円投資」しているとも明かしました。2018年は、まさにICOブームの真っ只中。山内さんは、当時最先端のブームについて知っていたということなので、非常に積極的に情報収集をしていたのでしょう。

ただし、自身の投資成績については「トータルだと全然マイナスです」と正直に告白しています。

ちなみに、投資の師と仰ぐ与沢翼さんからは「山内くんが負けてるってことは、勝ってる人がいるってことだから。仮想通貨市場は全然終わってない」、「悲観の中で買って、楽観の中で売るのが投資です」といったアドバイスを受けたとも明かしています。

青汁王子 三崎優太

「青汁王子」として知られる実業家の三崎優太さんは、2023年2月に公開した自身のYoutube動画で、2022年以前から仮想通貨投資をしていたと語っています。また、2022年12月にかなりの金額を追加で仮想通貨に投じたことを明かしました。

しかし、この動画の中で、仮想通貨への投資で巨額の損失を被ったことを告白。「(これまで合計で)13億1,000万円入れていたんですよ。それが、3億1,700万円」と明かしたのです。

三崎さんは「レバレッジをかけていた」と語っていて、わずか数ヶ月で約10億円もの資産が溶けるという悪夢を経験したとか。「精神的にどん底だった。数日間食事も喉を通らず、夜もお酒がないと眠れなかった」と、当時の壮絶な心境を告白しています。

それでも何とか巻き返し、「3億5,000万円だったのが、6億6,000万円なので(最も損失が大きかった時期と比べて)3億増えて着地って事ですね」と、最終的な状況をを明かしました。

なお、青汁王子は2025年に株式会社エス・サイエンスの「クリプトアセット事業開発担当室長」に就任し、同社の仮想通貨投資事業の戦略立案やプロダクト開発を牽引する立場にあることも報じられています。

TKO 木本武宏

お笑いコンビ「TKO」の木本武宏さんは、2017年に仮想通貨投資を開始しています。ある番組で仮想通貨のエンジニアから「木本さん、ビットコインは絶対に買ったほうがいいですよ」と言われ、合計50万円ほど投資したそうです。

この投資はビットコインの値上がりによって400万円程に増えたようですが、のちに暴落。それでも、一時的に多額の利益が出たことにより、投資に興味を持ったと語っています。

その結果、木本さんは大きな投資トラブルに巻き込まれてしまい、2023年1月に説明と謝罪のための記者会見を開きました。木本さんは「知人を介して知り合ったFXトレードに詳しい人物」に、自身の友人9名を紹介。木本さん自身を含め10人で計1億7千万円をA氏に預けましたが、うち6千万円ほどを返金してもらった後で、A氏とは連絡が取れなくなってしまったようです。

さらに、後輩のB氏から不動産投資の話を持ちかけられて、木本さんを含めた4人が5億円を預けたものの、1億6千万円ほど返された後で連絡が取れなくなったと明かしています。

一連の投資トラブルは仮想通貨に関連する事案ではないようですが、木本さん自身は「仮想通貨投資の成功体験がきっかけ」になり、失敗してしまったと感じているようです。

与沢翼

「秒速で1億円稼ぐ男」として知られる実業家・投資家の与沢翼さんは、2017年夏頃からビットコインキャッシュ(BCH)やファクトム(FCT)への投資を開始。特にリップル(XRP)への大規模な投資で注目を集め、2017年9月頃から平均取得単価21.8円で1億3,500万円相当を投資し、一時は最大650万XRP(当時の評価額約26億円)を保有していたと報じられています。

2018年1月には保有XRPの半数を約12億円で売却し利益を確定させつつも、後に1億円分を買い戻し長期保有を宣言しています。

また、2020年12月には4億5,500万円分のネム(XEM)を保有していることを明かしました。これは2021年3月10日に「シンボルトークン(XYM)」のエアドロップに向けて、ネムのスナップショットが行われることを見越したもので、以降、SNS上でネムやシンボルトークンについてポジティブな発信を継続的に行いました。

ただし、ネムは2021年3月の約81円をピークに、6月には約11円まで暴落。与沢さんも暴落に巻き込まれたようで、10月にツイッター(現X)で「自分はSymbol.xymに投資できてよかった。持ってて幸せ感じるし。まぁ5年,10年かかってもいいじゃないですか」と投稿しています。実際にはいち早く利確した可能性もありますが、言葉通り受け取るのであれば、どうやら大きな損失を被ったようですね。

芸人 みなみかわ

お笑い芸人のみなみかわさんは、テレビ番組などで仮想通貨投資の失敗談を語っています。

「2017年に仮想通貨が芸人の間でめちゃくちゃ流行した」ようで、そのタイミングから仮想通貨投資にハマったそう。そして、とある先輩芸人から「ニューロメーション(NTK)という仮想通貨がこれから上場されるから、今買ったら爆上がりする」と言われたらしく、10万円分買ったようです。このとき、先輩芸人からは将来的に「2億円くらいの価値になる」と言われていたとも明かしています。

その後、ニューロメーションはいくつかの取引所に上場されたものの、期待されたような価格の暴騰はなく、2億円の夢は儚く散ったようです。

なお、ニューロメーションは『AI革命』など壮大な計画を謳っていましたが、その具体的な内容や成果については、投資家の期待に応えるものは見られませんでした。こういったプロジェクトに関して、「将来爆上がりする」などの噂がまことしやかに流れることもありますが、騙されないよう気をつけましょう。

Web3活動をしている日本の芸能人・インフルエンサー

仮想通貨への投資以外にも、多くの芸能人がWeb3活動に取り組んでいます。以下、詳しく活動内容を見てみましょう。

田村淳

お笑いコンビ「ロンドンブーツ1号2号」の田村淳さんは、2014年以前の早い段階からビットコインに投資しています。2014年2月には、ツイッターで「俺のビットコインどうなるんだろうか‥」と投稿。同時期に発生した「マウントゴックス事件」に巻き込まれたようです。

近年はNFT分野での活動が活発で、2023年には自身が小学生の頃に描いたというキャラクターをNFTアートにしています。このNFTは、一時20万円前後で取引されるほど人気になりました。

前澤友作

ZOZOの創業者である前澤友作さんは、2022年5月29日にツイッターで「みんなで会社作りませんか?」「『Web3 DAO』でググってみてください。株式会社ではできなかったことがDAO(ダオ)ではできるかもです」と呼びかけ、Web3ベースの自律分散型組織(DAO)の設立構想を発表しました。

この呼びかけから同年に立ち上がった「MZ DAOコミュニティ」は、希望者が少額出資(1万円など)で参加し、コミュニティ内で事業を作り、発生した利益を「山分け」するという組織です。

これは、DAOの特性とされる「参加者一人一人が自律的に活動する」、「コミュニティメンバーが分散的に意思決定を行う」といった要素を取り入れたものといえます。

ただし、MZ DAOにはトークンやブロックチェーンはいっさい組み込まれていません。Web3の文脈で語られるDAOは、トークンとスマートコントラクトを用いた仕組みがあってこそ成立するものなので、MZ DAOはDAOの思想だけを部分的に採用した組織であって、Web3的なDAOではないと考えるべきでしょう。

その他に前澤さんは、2022年にWeb3プロジェクトとユーザーのマッチングを目的としたコミュニティ「MZ CLUB」を創設。さらに100億円規模のWeb3ファンド「MZ Web3ファンド」も立ち上げています。現在もこれらのプロジェクトを通じて、Web3の世界に関与し続けています。

三上悠亜

元セクシー女優の三上悠亜さんは、2025年Solana(ソラナ)ブロックチェーン上で自身のミームコイン「MIKAMI Coin(MIKAMI)」を販売しました。

しかし、4月のローンチ直後、DEX(分散型取引所)や海外の仮想通貨取引所「MEXC」に事前の告知なく上場し、その直後に価格が暴落したことで、「運営者による売り抜け」「詐欺」といった批判が噴出。批判の声を受け、三上悠亜さん自身が「今回のプロジェクトには、広告塔としての立場で参加しています。運営の判断や価格の変動には一切関わっておりません」と声明を出すなど、混乱を巻き起こしました。

関連:三上悠亜コイン(MIKAMI)どこで買う?買い方を解説

本田圭佑

プロサッカー選手であり実業家でもある本田圭佑さんは、2018年8月に日本の仮想通貨取引所「BITPoint(ビットポイント)」のイメージキャラクターに就任し、契約金がビットコインで支払われたことが話題となりました。その際には、「以前から国際送金におけるビットコインの可能性に関心を持っていた」とも語っています。

近年では、Web3分野への投資も積極的に行っており、自身が率いるベンチャーキャピタル「X&KSK」を通じて、Web3ゲーム開発企業「Mint Town(ミントタウン)」などへ出資。X&KSKは2024年2月に組成され、日本のスタートアップや日本人が創業したスタートアップへの投資を行っています。

関口メンディー

EXILEの元メンバーである関口メンディーさんは、NFTへの関心が高いことで知られています。

2021年6月には、世界的に人気のNFTコレクション「Bored Ape Yacht Club(BAYC)」のNFTを48ETH(当時のレートで約2,300万円)で購入。自身のツイッターアイコンに設定して大きな話題となりました。それ以前には、日本発のNFTコレクション「CryptoNinja(クリプトニンジャ)」をアイコンにしていたこともあります。

NFT購入の動機について、「僕がNFTの世界をもっとよく知るためです!」と語り、購入基準は「作り手さん側の本気度を見ます!あとは、自分の直感です!!」と述べています。また、NFTの将来性については、「NFTとその技術が世の中に浸透していくことで、より透明性をもって時代が前に進んでいくと思います」「NFTによって、『コミュニティや会話、体験を買う』という価値観がより広がっていくと思います」と期待を寄せました。

また、2023年にはWeb3新会社である「Apas Port(アパスポート)」の設立にあたって、「Astar Network(アスターネットワーク)」創業者の渡辺創太氏らと共に出資したことが報道されています。

レイザーラモンHG

お笑い芸人のレイザーラモンHGさんは、自身でNFTアートブランド「HARD ANIMAL GENERATIVE(HAG)」を立ち上げ、ファウンダー兼クリエイターとして作画も担当しています。

また、別のNFTプロジェクト「Love Me Do & レイザーラモンHG 開運御守りNFT」にも参加しました。

西野亮廣

お笑いコンビ「キングコング」の西野亮廣さんは、多くのNFTを発行しています。

最初の取り組みは2021年。西野さんが描いた絵本「みにくいマルコ ~約束の時計台~」の各ページをNFTとして販売しました。このNFTは、1ページが100万円で売れるなどの成功を収めています。

2022年には心臓をモチーフにした「SHINZO(心臓)NFT」、ゴミをモチーフにしたNFT「Poubelle」などを発行。さらに自身のオンラインサロンで、「絵本支援NFT」を販売しています。絵本支援NFTは、西野さんの絵本を子どもや施設に贈った証明書に代わるNFTで、1,000冊分が発行され完売しました。

さらに2023年にも、恐竜をモチーフにした「バンドザウルス」というキャラクターのNFTを販売するなど、芸能人の中でも群を抜いて多くのNFTを発行しています。その後は新規のNFTを発行してはいないものの、2024年時点でも「映画✕NFT」によるマネタイズの可能性に言及するなど、NFTへの関心は持ち続けている模様です。

イケダハヤト

インフルエンサーのイケハヤさんは、日本のNFT界を牽引する一人として知られ、人気NFTコレクション「CryptoNinja(クリプトニンジャ)」のプロデューサーでもあります。

クリプトニンジャは二次創作が活発なコミュニティ「Ninja DAO」を基盤としており、アニメ化やゲーム化といった多角的なIP展開を実施しています。

赤西仁

アーティストの赤西仁さんは、自身のレーベル設立10周年を記念して、2023年3月にNFTプロジェクト「JIN TEN」を発表しました。 このプロジェクトは、NFTクリエイターのONIKU氏とのコラボレーションにより実現したものです。

「JIN TEN」は、LINE NFTプラットフォームを通じて3,000点限定で販売され、価格は各5,500円(税込)でした。各NFTは一点もののデジタルアートとして提供され、購入者には10周年記念コンテンツが特典として配布されています。「JIN TEN」の完売後には、無料の記念NFTエアドロップイベントも開催されました。

手越祐也

タレントの手越祐也さんは、2022年末にWeb3メタバースプロジェクト「XANA(ザナ)」とのコラボレーションを通じて、メタバース空間での活動に意欲を見せています。

XANAプロジェクトにおいて、手越さんは自身のアバター展開、メタバース内でのライブパフォーマンス、そしてNFTのリリースなど、多岐にわたる活動を予定していると発表されました。

ただし、2025年5月時点ではまだ具体的な活動は行われていないため、今後の展開が期待されます。

ヒカル

人気YouTuberのヒカルさんは、Web3ゲーム「PROJECT XENO(プロジェクトゼノ)」のアンバサダーに就任し、積極的にプロモーション活動を行っています。

また、2017年にビットコインを使うことで個人が自身の価値を株式のように売買できるプラットフォーム「VALU(バリュー)」で、自身のVA(仮想株式)を発行。VA価格が高騰した後、ヒカルさんらが自身のVAを高値で一斉に売り抜けたとされ、一時活動休止に追い込まれたこともあります。

波多野結衣

元セクシー女優の波多野結衣さんは、2021年5月に自身のデジタル写真NFTを3,000枚限定で販売しました。このNFTは販売開始から7分で完売。1.63億円を売り上げたと見られます。

高嶋ちさ子

ヴァイオリニストでタレントの高嶋ちさ子さんは、幼馴染である元ラグビー日本代表の冨岡剛氏が手がけた仮想通貨「ビットサンズグローバル(BG)」の広告塔に無断で利用されたと報じられました。

報道によると、営業担当者は「高嶋ちさ子さんも投資しているくらいだから安心して」といった言葉で投資を勧誘していたとされます。高嶋さんの事務所は、冨岡氏を通じてBGのマイニング案件に投資した事実は認めたものの、自身の名前や肖像を投資勧誘に使用することを許可したことは一切ないと否定しています。

高島さん自身に悪意はなかったようですが、芸能人はこのように不本意な形で詐欺的なプロジェクトに巻き込まれてしまうケースもあるようです。

Gackt(ガクト)

アーティストのGACKT(ガクト)さんは、仮想通貨プロジェクト「SPINDLE(スピンドル)」(通称GACKTコイン)にコアメンバーおよび広告塔として深く関与し、大きな注目と論争を巻き起こしました。

スピンドルは2018年5月のICOで約220億円という巨額の資金調達に成功。しかし上場後、スピンドルの価格はまたたく間に暴落しました。6月には最高値の4円に達したものの、同年11月には0.2円に。それ以降も下落し続け、2025年時点では0.002円程で推移しています。

その後、プロジェクト発案者が行政処分を受け、無登録営業の疑いなども報じられたため、2019年には実質的にSPINDLEの活動は終了したようです。

仮想通貨投資やWeb3活動をしている海外の芸能人・インフルエンサー

海外でもWeb3活動をしている芸能人は数多く存在します。特に、BAYCに代表される高額NFTへの投資は一部のセレブの間でブームになり、多くの芸能人やインフルエンサーが高額NFTを購入しました。

スヌープ・ドッグ

アメリカのヒップホップ界のレジェンドであるスヌープ・ドッグさんは、NFTの世界で非常に活発な活動を展開しています。

特にNFT分野では、「Cozomo de’ Medici(コゾモ・デ・メディチ)」という仮名で活動し、「CryptoPunks(クリプトパンクス)」や「BAYC」などの高額NFTを多数収集。また、自身の楽曲をNFTとしてリリースしたこともあります。

2022年には、自身が買収した「Death Row Records(デス・ロウ・レコーズ)」をNFTレコードレーベルへと転換する構想を発表。2025年3月にはブロックチェーンベースの音楽ストリーミングサービス「Tune.FM」との提携を発表し、「もうSpotifyとは関わらない、Tune.FMだけだ」と発言したことが報じられています。

パリス・ヒルトン

タレント、実業家、DJなど多方面で活躍するパリス・ヒルトンさんは、2016年頃からビットコインやイーサリアムに投資しており、自身のペットに「クリプト」と「イーサリアム」と名付けるほどの熱意を見せています。

2019年に最初のNFTを作成し、それ以降も数多くのNFTを発行。著名人や企業とのコラボNFTも多数生み出しています。

また、2021年4月頃からNFTに関する教育的なポッドキャスト「What the Hell’s an NFT」を配信。2021年夏にはNFTプラットフォーム「Origin Protocol(オリジンプロトコル)」への投資も明らかにしました。

トム・ブレイディ

NFL(ナショナル・フットボール・リーグ)の伝説的なクォーターバックであるトム・ブレイディさんは、自身が共同設立したNFTプラットフォーム「Autograph.io(オートグラフ)」を通じてNFT活動を繰り広げています。

Autograph.ioは、スポーツやエンターテイメントの著名人に特化したNFTプラットフォームを目指して2021年に設立。ブレイディさんは自身のNFTコレクション「Tom Brady Origins Collection」(2021年12月、10分で完売し130万ドル以上売上)や「Tom Brady 2022 Season Tickets」(2022年9月)などもリリースしています。

「BAYC」などの高額NFT保有者たち

空前のNFTブームが巻き起こっていた2021年から22年にかけて、多くの海外セレブが高額NFTへの投資を公表しています。

特に、世界的に人気のNFTコレクション「BAYC」は、多くの海外セレブリティを魅了しました。

ジャスティン・ビーバー2022年1月に「Bored Ape #3001」を500ETH(当時のレートで約130万ドル・1.5億円)で購入
マドンナ2022年3月に「Bored Ape #4988」を180ETH(当時のレートで約56万ドル・6,900万円)で購入
エミネム(ラッパー)2021年12月に「Bored Ape #9055」を123ETH(当時のレートで約17万ドル・1,900万円)で購入

この他にも、ステフィン・カリー(NBAプレイヤー)やネイマール(プロサッカー選手)など、多くの著名人がBAYCを購入したことで知られています。

まとめ

この記事では、国内外の多くの芸能人やインフルエンサーたちが、未知の領域であるWeb3、仮想通貨、そしてNFTの世界にどのように足を踏み入れ、関わってきたのかを紹介しました。

手痛い失敗談もいくつかありましたが、テレビ番組やメディアで話す際は自身のミスをユーモラスに話す人の方が多いのは当然の話しです。その一方で、公には語られない大成功を収めた人もいることは間違いないでしょう。

芸能人やインフルエンサーがWeb3業界に関わることは、一般の人々がこの分野に興味を持つ大きなきっかけとなります。Web3業界の発展にとっても、彼らの活動は注目すべきものであり、今後もその動向から目が離せません。

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2017年の仮想通貨ブームの頃に興味を持ち、以降Web3分野の記事の執筆をし続けているライター。特にブロックチェーンゲームとNFTに熱中しており、日々新たなプロダクトのリサーチに勤しんでいる。自著『GameFiの教科書』。
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