ドイツの貯蓄銀行(シュパーカッセ)は19日、スマートフォンのSparkasseアプリで暗号資産(仮想通貨)を売買できるサービスを始めた。業界団体のドイツ貯蓄銀行協会(DSGV)がドイツ通信社(dpa)に明らかにした。まず一部の貯蓄銀行で提供し、毎月30〜40行ずつ広げる予定だ。
貯蓄銀行は、市町村や郡と結びついた地域の銀行で、原則として母体の自治体の地域で営業する。DSGVによると、全国に337行(8月時点)ある。
ドイツの貯蓄銀行、DekaBankが暗号資産の売買と保管を担う
サービスは、貯蓄銀行グループで証券を扱うDekaBankが提供する。対象はビットコイン
BTC、イーサリアム
ETH、XRP
XRP、ソラナ
SOL、ポリゴン
POLの5銘柄だ。
dpaによると、DekaBankは手数料を1注文あたり0.99ユーロ(約176円)としている。証券口座がなくても利用できる。
DekaBankの製品ページでは、利用者は自分で判断する人に限られ、貯蓄銀行の窓口では助言しないと説明している。秘密鍵は、DekaBankが顧客のために信託的にまとめて管理するウォレットで預かる。暗号資産を外に送れるのは、特定の暗号資産サービス事業者のアドレスに限られる。
dpaは、保管はDekaBankがシュトゥットガルト証券取引所と協力して行うと伝えている。
同じ5銘柄は日本でも、金融庁に登録した暗号資産交換業者が扱っている。金融庁の暗号資産交換業者登録一覧(9月30日現在)をJinaCoinが集計したところ、取り扱う業者として記載されている数は次のとおりだった。
| 銘柄 | 国内で取り扱う業者として記載されている数 |
|---|---|
| ビットコイン(BTC) | 25社 |
| イーサリアム(ETH) | 22社 |
| XRP | 16社 |
| ソラナ(SOL) | 14社 |
| ポリゴン(POL) | 9社 |
開始時期は各行が判断、ドイツ貯蓄銀行協会は全損リスクを警告
全国一斉の開始日はない。DSGVの執行理事ヨアヒム・シュマルツル氏はdpaに対し、いつ始めるかは各貯蓄銀行が自ら決めると説明した。2027年前半には、関心を持つ貯蓄銀行の多くをつなげたいとしている。
同氏は、導入を決めた理由に顧客の需要と、信頼できる欧州の法的な枠組みがあることを挙げた。
DSGVは、暗号資産は貯蓄銀行から見て投機性の高い資産だとし、価格の大きな変動と全額を失うリスクを顧客にはっきり伝えるとした。貯蓄銀行が助言や積極的な宣伝を幅広く行う予定はないという。
ドイツでは、スマートフォン専業銀行のN26、トレード・リパブリック、レボリュートが以前から暗号資産の売買を提供しており、最近は協同組合銀行のフォルクスバンクも参入した。
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※価格は執筆時点でのレート換算(1ユーロ=177.66円)
