ブロックチェーンゲーム事業強化と財務戦略の一環
モバイルゲームやブロックチェーンゲームを展開する「株式会社enish(エニッシュ)3667」は1日、事業展開および財務戦略の一環としてビットコインを購入すると発表した。取得金額は1億円を予定しており、4月1~4日にかけて、国内の暗号資産(仮想通貨)取引所で購入を行うという。
発表によると、今回の決定は同社が開発・提供するブロックチェーンゲーム「De:Lithe Last Memories(ディライズ ラストメモリーズ)」をはじめとしたWeb3領域への事業展開の一環である。ブロックチェーン技術の活用を推進する中で、ビットコインを保有することにより技術理解を深め、自社ゲーム開発の強化につなげる狙いだ。
エニッシュは、「ビットコインは最も広く認知され、利用されているブロックチェーン技術であり、これを保有することで当社の事業活動に新たな視点と価値を加えられる」と説明。ビットコイン取得は単なる投資ではなく、同社の技術的向上や戦略的意義を持つ取り組みであると位置付けている。
加えて、本件は財務戦略の観点からも重要な意味を持つとしている。ビットコインを一部手元資金で保有することで、財務資産の分散化を図るとともに、その流動性や市場規模の安定性に加え、価格上昇による将来的な収益機会を見込んでいる。なお、現時点ではこれ以上の追加取得予定はないという。
取得したビットコインについては、四半期ごとに時価評価が行われ、その評価損益は損益計算書に計上する。仮に業績に与える重大な影響が発生した場合は、速やかに公表するとしている。
ネクソンやメタプラネット、リミックスポイントなど、ビットコインを取得した日本企業は増加傾向にあるが、その理由は「長期的な価値保存」「インフレ対策」「資産戦略の多様化」など様々だ。今回のエニッシュは、ブロックチェーンゲームとの事業的親和性を強調し、技術理解や事業強化を取得目的に掲げた点が特徴的である。各社の目的に違いがあるからこそ、企業のビットコイン保有はその姿勢や戦略を映し出す鏡ともいえるだろう。
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