Web3スニーカーブランドのEndstate、Blanksolesを買収
Web3スニーカーブランドのEndstate(本社:米マサチューセッツ)は2日、同国のBlanksoles社を買収したことを明らかにした。Blanksolesはフットウェアメーカーで、物理的な生産能力の拡充がねらい。
Endstateは2021年の設立で、文字通りのスタートアップ。「NFT」(Non-Fungible Token:非代替性トークン)と「NFC」(Near Field Communication:近距離無線通信)の連携を強みとする。
Endstateが提供する物理的スニーカーには、NFCチップが埋め込まれており、独自のエンコーディングプロセスを通じて、NFTスニーカーとリアルタイムで同期される。
モノ消費からコト消費へ
NFTスニーカーといえば、『STEPN』が記憶に新しい。STEPNではNFTスニーカーが生み出す「投機的価値」に注目が集まったが、EndstateではNFTスニーカーが生み出す「体験価値」が重視される。つまり、モノ消費からコト消費へ重点が移ったわけだ。
Endstateは米国のエリートアスリート達からNIL(Name, Image,Likeness:名前・イメージ・似顔絵)の提供を受け、EndstateユーザーはWeb3スニーカーを通じたコラボレーションイベントを体験できる。
大学ブランド x NFT
実はこのEndstateブランドは、米マサチューセッツにある名門私立大学、ボストン・カレッジと縁が深い。
アメリカ人は、日本人と同様かそれ以上に出身大学に対する愛着が強いが(アメリカ人のPCの壁紙はたいてい出身大学の校舎だ)、Endstateブランドはこの愛校心に便乗したものだ。
日本でいえば、箱根駅伝や早慶戦とタイアップしたNFTグッズを売り出す感覚に近いだろう。
NFT市場は世界的に冷え込みが続いているが、本件のような大学とのタイアップブランドは、ホットな企画になりそうだ。