この記事では、DEX(分散型取引所)の「Drift(ドリフト)」の特徴や使い方について解説します。使い方はすべてスマホ画面で図解するので、初めてDriftを利用する方でも安心です。この記事を参考に、Driftの利用をぜひ始めてみてください。
目次
ソラナ基盤DEX「Drift(ドリフト)」とは?
取引所名 | Drift(ドリフト) |
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サービス開始 | 2022年12月(メインネット公開) |
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対応ブロックチェーン | Solana(ソラナ) |
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提供サービス | デリバティブ取引 スポット取引 スワップ DeFiサービス…など |
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取引通貨数 | デリバティブ:38種類 スポット:24種類 |
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取引手数料(デリバティブ) | メイカー:-0.01% テイカー:0.1% |
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入金手数料 | 無料(ガス代を除く) |
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出金手数料 | 無料(ガス代を除く) |
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最大レバレッジ | 20倍 |
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追証 | なし |
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日本語対応 | なし |
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公式サイト | https://www.drift.trade/ |
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公式X | https://x.com/driftprotocol |
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Drift(ドリフト)は、「Drift Protocol」が開発した、ソラナ上で展開するDEXです。
38種類の通貨ペアに対応したデリバティブ取引や、最大5倍のレバレッジをかけられるスポット取引などを提供。その他にも、ステーキングや流動性提供といった資産運用機能に加え、分散型予想市場「BET」など、ユニークな機能も搭載しています。
Driftの特徴
- CEXと同様の使いやすさ・即時注文が可能
- 取引量が増えるとデリバティブ手数料が割引
- 限定特典と交換可能なFUEL(ポイント)を配布
- 世界トップクラス企業のセキュリティ監査済み
- オープンソースのプロトコルコードを無償配布
ただし、Driftは現在、日本語表記や専用のスマホアプリには対応していない点がデメリットです。しかし、スマホのブラウザやウォレットのブラウザ機能を使って利用でき、簡単な英語を理解できればスムーズに利用を進めることができます。
仮想通貨(独自トークン)「DRIFT」について
DRIFTは、同プラットフォームのガバナンストークンです。トークンを保有することで、エコシステムの意思決定に参加でき、ステーキングすることで利回り報酬を受け取れます。
また、DRIFTは、総発行量(10億枚)の約半分がコミュニティ報酬として割り当てられている点が特徴です。発行から5年かけて市場に完全流通する予定で、ローンチ時にはエアドロップとしてすでに1億DRIFTがユーザーに配布されています。
Driftの使い方
ここでは、Driftの基本的な使い方を紹介します。それぞれの項目をタップすると、画像付きで手順を確認できます。気になる項目をチェックして、Driftの使い方をマスターしてみてください。
ウォレットとの連携(メールアドレス登録)
Driftを始める手順は以下の2通りです。
Driftの始め方
- ソラナ系ウォレットとDriftを連携する【おすすめ】
- メールアドレス登録でDriftを利用する
ソラナ系ウォレットとDriftを連携
ウォレットとの連携手順について
ここではPhantom Walletを使って手順を解説します。まだアカウントを作成していない方は、ぜひ「Phantom Wallet使い方解説記事」をご覧ください。
STEP
ブラウザアイコン→Driftを検索して検索結果をタップ
STEP
「CONNECT WALLET」→一覧から「Phantom」をタップ
STEP
連携が完了するまで待つ→「×」をタップして完了
メールアドレスを使ってDriftを利用する
STEP
「CONNECT WALLET」→一覧から「Email」をタップ
STEP
メールアドレスを入力して「Sign Up」→届いたメールの「Approve〜」をタップ
STEP
「Approve」をタップ→メールに届いたコードを入力
STEP
ウォレットアドレスをメモ→「Get Private Key」をタップ→Magic Walletにログイン
プライベートキーはウォレット復旧に必要なので、Magic Walletにログインして記録を進めておきましょう!
STEP
注意事項にチェック→「Reveal〜」をタップ→表示されたキーをメモに記録
オフライン上のメモに記録したら、ウォレット作成・接続完了です!
入金方法
Driftでは、以下の4種類の仮想通貨を入金できます。
最低入金額は5ドル相当ですが、サブアカウント作成料として約0.03SOL(約580円)が必要です。作成料はアカウント削除時に返金されるので、余裕を持って資金を準備してください。
STEP
ウォレットアドレスをタップ→「Deposit/Withdraw」をタップ
STEP
入金通貨・数量を設定→サブアカウント作成に同意→「Confirm Deposit」をタップ
STEP
ガス代の支払いを確認→入金反映を確認
メールアドレス登録で進めた場合も、上記の手順で入金できます!
出金方法
Driftでは、SOLやUSDCをはじめ、26種類の仮想通貨での出金に対応しています。出金手数料はかかりませんが、ガス代がかかる点に注意してください。
今後Driftを利用しない場合は、出金後にサブアカウントの削除も行っておこう!
仮想通貨の出金方法
STEP
ウォレットアドレスをタップ→「Deposit/Withdraw」をタップ
STEP
出金通貨・数量を設定して「Confirm」をタップ→ガス代を支払って完了
サブアカウントの削除方法
サブアカウントを削除するには、以下の条件を満たしている必要があります!
サブアカウントの削除条件
- すべての資金と資産を引き出していること
- すべてのオープンポジションをクローズしていること
- 他のサブアカウントも削除していること(該当する場合)
STEP
メニューボタンをタップ→「Overview」を選択
STEP
「Subaccounts」→ゴミ箱アイコンをタップ→「DELETE」をタップ
スポット(現物)取引
スポット取引では、USDCペアの24種類の取引が可能です。ここでは、DRIFT/USDCペアでDRIFTを購入する手順を解説します。
STEP
メニューボタンをタップ→一覧から「Spot」を選択
STEP
「Buy」をタップ→注文方法・数量を設定して「BUY〜」をタップ
STEP
確認画面で「Buy〜」をタップ→ガス代を支払って取引完了
デリバティブ(レバレッジ)取引
最大レバレッジ20倍・38種類の通貨ペアで取引できます。注文方法はマーケット(成行)・リミット(指値)の2種類のみですが、画面がシンプルで扱いやすいのが魅力です。
ここでは、BTC-PERPで買いポジションを持つ手順を紹介します!
STEP
メニューボタンをタップ→一覧から「Perpetuals」を選択
STEP
注文設定を進めて「LONG〜」をタップ
画面の設定項目
- 注文方法(マーケット・リミット)
- 注文数量(取引通貨・USDC)
- レバレッジ(最大倍率は通貨により異なる)
- 利確・損切り位置
- 注文発注ボタン
STEP
ガス代を支払って注文完了→画面下にポジション情報が表示
スワップ(交換・両替)
スポット取引をよりスムーズかつ手軽に進められる機能です。スポット取引が難しく感じる方は、スワップから始めて取引に慣れてみてください。
STEP
メニューボタンをタップ→一覧から「Swap」を選択
STEP
スワップ元・スワップ先と数量を設定→ガス代を支払って完了
ミームコインスワップ
米大統領選にちなんだ両大統領候補者のミームコインを取引できる機能です。SOLやUSDCなどの主要なトークンを含む、複数の仮想通貨とのスワップに対応。Drift内の資金ではなく、ウォレット内の資金をスワップに利用する点に注意してください。
大まかな流れは以下の通り。使い方はスワップ機能とほぼ同じです!
STEP
メニューボタンをタップ→一覧から「Memecoin Swap」を選択
STEP
取引する通貨を選択→スワップ元通貨・数量を設定して「SWAP」をタップ
BET(賭け・ベッティング)
開催中のイベントに仮想通貨を賭け、予想が当たるとリターンを得られる新機能です。
BETのイベント例
- 米大統領選でどちらが当選するか?
- FRBは2024年9月に0.5%の利下げを行うか?
- ミシガン州で民主党は勝利するか?
デリバティブ取引と同じ要領で、賭け株数を設定して注文し、あとは結果を待つだけでOK。指定された日に予想結果が発表され、購入価格との差が利益または損失となる仕組みです。
ここでは、「トランプ氏が大統領選に当選する」と予想してBETする手順を紹介しますね!
STEP
メニューボタンをタップ→一覧から「BET」を選択
STEP
開催中のイベントの「YES」をタップ→「BET YES」をタップ
STEP
株数を設定して「BET YES」をタップ→ガス代を支払って完了
デリバティブ取引のように、ポジション画面から「Close」をタップすればポジション決済できますよ。
ステーキング(Earn機能)
Driftでは、以下の3種類のステーキング機能を提供しています。
ステーキング機能一覧
- Insurance Fund Staking
- Driftの保険基金に仮想通貨を預けて利回りを得られる
- Drift Governance Staking
- ステーキングによりガバナンスに参加でき、FUEL(ポイント)を獲得可能
- Super Stake SOL(外部サービス)
- レバレッジをかけてSOLステーキングトークンを運用
ここでは、Driftで一般的な「Insurance Fund Staking」の手順を解説します。Drift Governance Stakingも大まかな手順は同様なので、ぜひ参考にしてください。
実際にSOLをステーキングする手順を解説しますね!
STEP
メニューボタンをタップ→一覧から「Insurance Fund Staking」を選択
Drift Governance Stakingを行う場合は、画面下の「Stake DRIFT」からステーク画面を開きましょう。
STEP
SOLの「Stake」をタップ→各種設定を進めて「Confirm Stake」をタップ
資産の貸し出し・借り入れ(Earn機能)
ユーザーが資金を貸し借りできる機能です。
借り入れの手数料は無料ですが、Driftに入金した資産は担保として利用できません。担保資産はウォレット内で別途準備が必要です。
貸し出しは入金するだけでOKなので、ここでは借り入れ方法を紹介します!
STEP
ウォレットアドレスをタップ→「Deposit/Withdraw」をタップ
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借り入れしたい通貨を選択→「Borrow」をタップ
STEP
借り入れ数量を設定して「Confirm Borrow」をタップ→ガス代を支払って完了
流動性の提供(Earn機能)
「BAL」という機能を活用すれば、Driftのマーケットメイクに参加して利回りを得られます。レバレッジをかけて流動性を提供できる点が魅力ですが、その分損失リスクも高まるため注意が必要です。
STEP
メニューボタンをタップ→一覧の「More」から「BAL」を選択
STEP
流動性を提供したい通貨の「Add Liquidity」をタップ→「Skip」をタップ
STEP
注意点にチェック→各種設定後「Create BAL Subaccount」をタップして完了
画面の設定項目
- 流動性の提供元(ウォレット・Drift内)
- 通貨と数量の設定
- アカウントのレバレッジ倍率
- 流動性提供の確認ボタン
招待・紹介コード入手
自身が発行した招待・紹介コード経由で他のユーザーが取引を行うと、取引手数料の15%を報酬として受け取れます。コードの発行には、Driftへの仮想通貨の入金とサブアカウントの作成が必要です。
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メニューボタンをタップ→一覧の「Rewards」から「Referrals」を選択
STEP
「Create my referral link」をタップ→リンクを編集して「CREATE」をタップ
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生成された招待・紹介コードをコピ→友達や家族と共有する