ビットワイズCIO、2026年の暗号資産投資は「インデックスファンドが鍵」

JinaCoin編集部
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Highlights
  • ビットワイズのマット・ホーガンCIOが8日、暗号資産市場の将来予測は「不可能」と指摘し、時価総額加重型インデックスファンドへの投資を推奨
  • 暗号資産市場は今後10年で10~20倍に成長する可能性があり、ステーブルコイン、トークン化、DeFiなど多様なユースケースの拡大を予測
  • 2026年に向けて暗号資産インデックスファンドが重要な投資手段になるとの見解を表明

暗号資産(仮想通貨)運用会社ビットワイズの最高投資責任者(CIO)マット・ホーガン氏が8日公開したCIOメモで、暗号資産市場の複雑化に伴い、暗号資産インデックスファンドの重要性を強調した。

ホーガン氏「暗号資産市場の予測は不可能」と指摘

ホーガン氏は、暗号資産市場の将来を正確に予測することは「不可能」であると指摘。規制やマクロ経済の変化、主要な個人や企業の行動、どのブロックチェーンが勝つのかなど、不確実な要素が多すぎるという。

暗号資産業界に8年間従事し、約140人の同僚と意見交換を重ねてきた同氏でさえ、どのブロックチェーンが最終的に勝つのか確信をもてないと述べている。こうした不確実性を前に、同氏は「市場全体を買う」というシンプルなアプローチを取っている。

具体的には、時価総額加重型の暗号資産インデックスファンドをポートフォリオの中核に据えているという。これにより、個別銘柄選別のリスクを避けながら、暗号資産市場全体の成長に投資することが可能になる。

ホーガン氏の最も確信度の高い予測は、「暗号資産は10年後、現在よりもはるかに重要になっている」というものである。

ステーブルコイン、トークン化、ビットコイン(BTC)、そしてDeFi(分散型金融)、プライバシー技術、デジタルアイデンティティ、新しい形態の資産など、数多くのユースケースが拡大し、市場全体は今後10年で10~20倍に成長する可能性があるとみている。

この見方を裏付けるように、SEC(米証券取引委員会)委員長のポール・アトキンス氏が「数年以内に米国の全株式市場がブロックチェーン上に移行する」と予測していることにも言及した。現在、トークン化された株式の市場規模は約6億7,000万ドルだが、米国の全株式市場は約68兆ドルであり、この差は約10万倍である。

このような巨大なポテンシャルを捉えるために、ホーガン氏は個別銘柄の選別リスクを避け、インデックスファンドを通じて市場全体にエクスポージャーを持つことの重要性を強調している。

同氏は、「暗号資産インデックスファンドは2026年に大きな存在になるだろう」と述べ、市場の複雑化とユースケースの多様化に対応する上で、インデックスファンドが多くの投資家にとって優れた選択肢になるとの見解を示した。

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