仮想通貨チャート分析
リップル(XRP):短期足で強い上昇発生中、史上最高値に向かって
リップルは昨日(15日)の相場で前日比5.69%上昇した。現在は2.82ドル付近を推移している。執筆時現在も上昇を続けており、価格は昨年12月3日以来の高値水準となっている。
日足では、大きい目線で見るとレンジ相場を形成し、直近では上昇トレンドが発生している。一度2021年最高値の1.97ドル付近まで下落したが、その後反発してトレンド転換し、上昇している。今年に入ってからの相場では、2017年最高値の2.5ドル付近に到達した後に一時下落したが、その後移動平均線でサポートされて上昇していく動きを見せていることから、下からの買い支えが強いことを示している。
もし今後の相場で、昨年12月3日に付けた直近高値の2.9ドル付近を明確に上抜けた場合は、さらに上昇していく可能性が高まり、史上最高値の3.317ドル付近まで上昇していく展開が考えられる。
4時間足では、現在強い上昇が発生しており、レンジの上限を試している。移動平均線はゴールデンクロスを形成しており、密集から拡散に向けて動き出そうとしている状態だ。このまま短期移動平均線がサポートになって上昇していく展開も予想され、今後、史上最高値に向かって強気な相場が継続しそうな雰囲気となっている。
昨年12月3日に付けた高値の2.9ドルより上は、史上最高値までテクニカル的なポイントは確認できない。もし今後値動きで下方向に向かった場合でも、2017年最高値の2.5ドル付近や移動平均線がサポートとして機能すると考えられ、サポートされやすい相場環境であると推測される。
ビットコイン(BTC): 重要価格で反発成功、今夜米CIP発表
ビットコイン価格は、昨日の相場で前日比2.1%上昇した。高値は97,370.06ドルで、安値は94,349.22ドルをつけた。現在は97,000ドル付近を推移している。
一昨日13日の日足ローソク足はやや下ヒゲを伸ばしたピンバーとなっており、一時90,000ドルを下回るほどの強い下落が発生したにも関わらず、それを打ち消すほどの上昇があったと考えられる。昨日の日足ローソクが陽線で確定したことからも、直近の値動きのモメンタム(勢い)は上方向に進んでいると推測できそうだ。
昨日の相場で92,000ドルのサポートラインを明確に反発したことが確認され、実体ベースでは92,000ドルを維持している。これにより、92,000ドルが強力な抵抗線であることを再度示した。また、95,000ドルの水平線と短期移動平均線をローソク足実体で上抜けることに成功した。
4時間足では、平行チャネル(赤)の上限値に向かって上昇しようとする動きを見せている。昨日の相場で、短期移動平均線と中期移動平均線の上抜けに成功し、現在長期移動平均線付近まで上昇してきた。昨日の上昇相場によって短期移動平均線は上向きに切り替わった。
今日の日本時間22時30分には、米消費者物価指数(CPI)が発表される。また、トランプ次期大統領の就任式まで1週間を切った。市場にインパクトを与える可能性が高いイベントを控えており、トレーダー達は今後目まぐるしく変わるかもしれない相場状況に合わせて、複数のシナリオを準備しておく必要がありそうだ。
イーサリアム(ETH):反発見せるが、上値重い状況続く
イーサリアム価格は、昨日の相場で前日比2.81%上昇した。高値は3256.67ドル、安値は3125.65ドルをつけた。現在は3240ドル付近を推移している。
日足では、イーサリアムは、引き続き上値が重い状態が続いている。一昨日13日の相場で一時3000ドルを割る場面があり、三尊のネックラインブレイクに警戒感を強めていた。しかし、3000ドルを下回った後買い支えられて反発し、昨日の値動きでは反発の勢いのまま上昇した。依然として高値の更新には至っておらず、上値が重い状況を打破することができるのか、今後見守っていく必要がありそうだ。
4時間足では、現在、直近高値の上抜けを試そうとしている。過去の相場でサポートやレジスタンスとして機能した経験がある3300ドル付近でどのような値動きを見せるのかに注目が集まりそうだ。目先の予想としては、3300ドル付近で横ばいを形成する可能性があり、直近高値3340ドル付近を明確に抜けたことが確認できれば、短期のロングを検討できるかもしれない。
ソラナ(SOL):月足抵抗線で反発、日足RSIトレンド転換を示唆
ソラナは、昨日の相場で前日比2.57%上昇した。現在価格は188ドル付近を推移している。
日足では、一昨日13日の相場で月足抵抗線をヒゲで割り込み、弱含む相場に懸念が広がっていた。昨日の相場では月足抵抗線で反発する動きを見せ、実体ベースでは月足抵抗線でサポートに成功した。現在は日足下降平行チャネル(緑)の上限線付近を推移している。
現在、ローソク足の上には短期移動平均線と中期移動平均線、下には月足抵抗線と長期移動平均線が控えているという位置関係で、横ばいを形成しやすい状況であることが考えられる。しかしRSIはダイバージェンスを引き起こしており、売り圧力の弱まりを示唆している可能性が高い。目先の相場では、横ばいを形成する可能性が高く、突発的な上昇は見られないかもしれないが、今後徐々に高値と安値を切り上げながら上昇へ向かう可能性があると推測される。
4時間足では、ローソク足はすべての移動平均線を下抜けている状態が続いていたが、昨日の値動きで短期移動平均線の上抜けに成功した。ローソク足は徐々に高値と安値を切り上げ、上昇へ向かっていることが確認される。直近の値動きでは、日足下降平行チャネル(緑)や、直近高値の192ドルが意識されやすいポイントになりそうだ。
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使用インジケーター
- トレンドライン
- 月足:白 週足:黄色 日足:緑 4時間足:赤 1時間足:青
- 水平線
- 最高値or直近高値:ピンク
- 最安値or直近高値:水色
- レジサポライン:紫
- SMA(単純移動平均線)
- 短期(25日):青
- 中期(50日):赤
- 長期(200日):緑
- ボリンジャーバンド
- 30SMA
- 20SMA
使用オシレーター
- MACD、RSI、出来高