ビットコイン、暴落に懸念広がる 一時9万2000ドル割れ【仮想通貨チャート分析】

廣野倭佳菜
20 Min Read

仮想通貨チャート分析

ビットコイン(BTC):売りが加速し急落、気になる今後の相場は?

ビットコイン(BTC USD) 日足チャート分析 2025年1月10日
ビットコイン 日足チャート分析 2025年1月10日

ビットコイン価格は、昨日の相場で前日比2.65%下落し、3日連続で続落した。執筆時現在、価格は93,500ドル付近を推移している。

日足では、92,000ドル付近のサポートを死守しようとする動きが確認できる。しかし、昨日一時92,000ドルを下抜け、最安値は91,210.17ドルをつけた。

現在、日足チャートはヘッドアンドショルダーズトップのような形状をしている。ヘッドアンドショルダーズトップは有効なトレンド転換のシグナルで、相場の天井を示すチャートパターンだ。ヘッドアンドショルダーズは両脇の山が肩、真ん中の山が頭のように見えることから名付けられているが、日本では釈迦の左右に菩薩が配置された三尊像に似ていることから「三尊」とも呼ばれる。価格が最初の戻り安値と次の戻り安値で引いたネックラインを下抜けることで上昇トレンドの終息サインとなり、売りシグナルが発生する。

日足チャートで確認すると、最初の戻り安値は昨年11月26日に付けた90,760.58ドルで、三尊のネックラインを明確に下抜けたと判断できる価格は90,000ドル付近になると考えられる。昨日の最安値は91,210.17ドルで、ネックラインがすぐそこまで迫っていることが認識できる。もし明確に下抜ければ、一つ下のレンジへ切り替わり、80,000ドル台を再び推移する可能性が高まると考えられる。

ビットコイン(BTC USD) 4時間足チャート分析 2025年1月10日
ビットコイン 4時間足チャート分析 2025年1月10日

4時間足では、引き続き下降平行チャネル内を推移している。移動平均線は、短期移動平均線が全ての移動平均線を下抜けたことから、今後の値動きで反発が鈍くなる可能性を示唆している。

テクニカル的には下落要因が強いが、20日にはトランプ次期大統領の就任式が行われるため、就任式を境に今後の相場環境は大きく変化する可能性がある。多くのトレーダー達は就任式でのトランプ氏の発言や、今後の政策が仮想通貨業界に好影響を与えることに期待を寄せている。

イーサリアム(ETH):日足でまもなく売りシグナル点灯か、下落の勢い強まる

イーサリアム (ETHUSD)日足チャート分析 2025年1月10日
イーサリアム 日足チャート分析 2025年1月10日

イーサリアムは、昨日の相場で前日比3.25%下落し3日連続で続落した。現在価格は3250ドル付近を推移している。

日足では、3250ドル付近のサポートを終値ベースで下抜け、一つ下のレンジに突入し始めたように見える。まだ直近安値は下回っていないため、しばらくの間は3050ドル付近から3250ドル付近の間で横ばいを形成する可能性が高いだろう。

イーサリアムの日足チャートも、ビットコインと同様にヘッドアンドショルダーズトップを形成しようとしている。最初の戻りや安値は3050ドル付近であるため、まだ余力は残しているが、ローソク足は徐々にネックラインに近づいている。

イーサリアム (ETHUSD)4時間足チャート分析 2025年1月10日
イーサリアム 4時間足チャート分析 2025年1月10日

4時間足では、月足抵抗線で反発された後、下落の勢いは止まることを知らない。移動平均線は、短期移動平均線がすべての移動平均線を下抜けていることから、上値は重く、反発しても横ばいになりやすいことを示唆している。今日の相場では引き続き3250ドルが注目ポイントになりそうだ。

ソラナ(SOL):月足抵抗線でのサポートが重要

ソラナ(SOL USD) 日足チャート分析 2025年1月10日
ソラナ 日足チャート分析 2025年1月10日

ソラナは、昨日の相場で前日比6.34%下落した。現在価格は188ドル付近を推移している。

日足チャートでは、上昇平行チャネル(赤)の下限線でサポートに失敗し、月足抵抗線(白)や週足平行チャネルの半値ライン(黄色点線)が重なる182ドル付近まで価格は落ち込んでいる。月足や週足など、上位足レベルの抵抗線が重なってるため、サポートされやすいテクニカルポイントになりそうだが、今日の相場でどのようなプライスアクションを見せるかに注目が集まりそうだ。

ソラナ(SOL USD) 4時間足チャート分析 2025年1月10日
ソラナ 4時間足チャート分析 2025年1月10日

4時間足では、ローソク足は下落の一途を辿っている。執筆時現在はローソク足は月足抵抗線での反発を試みている状況だ。しかし全ての移動平均線が上から覆い被さっているため、今後反発したとしても上値が重い環境になりやすい環境であると言えそうだ。

シンボル(XYM):弱気三角持ち合いブレイクで下落サインか

シンボル (XYMUSD)日足チャート分析 2025年1月10日
シンボル 日足チャート分析 2025年1月10日

シンボルは、昨日の相場で前日比4.14%下落した。現在価格は0.017ドル付近を推移している。

昨日の最安値は0.01669ドルをつけ、ローソク足は終値ベースで実体を伴って0.017ドルのサポートを僅かに下抜けた。これにより、ディセンディングトライアングルがブレイクされ、テクニカル的には下落サインを点灯させたと捉えられる。

シンボル (XYMUSD)4時間足チャート分析 2025年1月10日
シンボル 4時間足チャート分析 2025年1月10日

4時間足では、昨日の値動きで直近安値を僅かだが下回ったことが確認され、一つ下のレンジに移行したと考えられる。今後さらに売り圧力が強まった場合、サポートとして過去の平行チャネル(赤)を延長したラインか、0.0137ドル付近が意識されやすいテクニカルポイントになると推測される。

関連チャート分析ツール「トレーディングビュー」の使い方
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使用インジケーター

  • トレンドライン 
    • 月足:白 週足:黄色 日足:緑 4時間足:赤 1時間足:青
  • 水平線 
    • 最高値or直近高値:ピンク 
    • 最安値or直近高値:水色 
    • レジサポライン:紫
  • SMA(単純移動平均線)
    • 短期(25日):青 
    • 中期(50日):赤
    • 長期(200日):緑
  • ボリンジャーバンド
    • 30SMA
    • 20SMA

使用オシレーター

  • MACD、RSI、出来高

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仮想通貨やFX、AI系について執筆活動をするWebライター。海外留学中に為替をはじめとした金融マーケット情報に興味を持ち、2023年に仮想通貨とFX業界に参入。市場動向を常に追いかけ、ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析を両方取り入れた市場解析やシナリオ構築が得意。
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