クリーンスパーク、マイニング施設7か所を約41億円で買収

マイニング大手CleanSpark社、テネシー州でマイニング事業を拡大
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目次

ビットコインマイニング施設7か所を約41億円で買収、ハッシュレートは37EH/sに到達見込み

アメリカの大手ビットコインマイニング企業「CleanSpark(クリーンスパーク)」社は11日、テネシー州ノックスビル地区で、7つのビットコインマイニング施設を約41億円で買収すると発表した。これは1メガワット(MW)あたり約4,860万円に相当する。 

同社のプレスリリースによると、この戦略的な動きにより、以下の効果が期待される:

  • 85メガワット以上の即時利用可能な容量の追加
  • 運用ハッシュレートが22%以上増加
  • 5エクサハッシュ/秒(EH/s)のハッシュレート増加

これらの施設は9月25日までに稼働開始予定で、2024年末までにハッシュレート37EH/sという目標の達成に貢献する見込みである。

CleanSpark社のUSマイニング拠点
CleanSpark社のUSマイニング拠点

クリーンスパークのCEOであるザック・ブラッドフォード氏は、「テネシー州は、当社が既に約1,500億円の資本を投入し、約500MWの電力を運用しているジョージア州と同様の政治およびエネルギー環境を持っており、地域社会を重視したアプローチを適用できると確信している」と述べた。 

この買収により、クリーンスパークの2024年の業績見通しが以下のように大幅に引き上げられた。

  • 2024年末までのハッシュレート目標を37 EH/sに引き上げ(以前は23 EH/s)
  • 2024年の平均ハッシュレートを16〜20 EH/sと予測

仮想通貨業界にとって注目すべき点は、クリーンスパークの急速な成長と業界内での地位強化だ。英国の投資情報サイト「Investing.com」によると、同社は現在、公開されているビットコインマイニング企業の中で時価総額が約3,390億円と2番目に大きい。

また、2024年度第2四半期の業績は以下の通り好調だ:

  • 売上:約167.7億円(前年比163%増)
  • 純利益:約190億円(前年は2.8億円の純損失)

クリーンスパークは低炭素電力を使用したビットコインマイニングを行っており、環境に配慮した運営も強調している。新たに取得した施設では、地域の電力需要に応じてエネルギー使用を調整する「負荷分散」機能も提供する予定だ。

アナリストの評価も好意的で、米国大手金融サービス企業「Cantor Fitzgerald」は同社の株価目標を24ドルに設定し、投資推奨の評価を維持している。

仮想通貨市場全体が不安定な状況にある中、クリーンスパークは、戦略的な投資と積極的な事業拡大によって、成長を続ける構えだ。 特に、同社が注力する低炭素電力によるマイニングは、環境意識の高まりを背景に、今後ますます注目を集める可能性がある。

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参照ソースCleanSpark社プレスリリース / Investing.com

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この記事を書いた人

中井 純、工学博士
AIは30年以上、web3(仮想通貨)は3年以上フォロー。web3x生成AIには早くから注目し、ビジネスチャンスを研究。東大応用物理学科卒業後、ソニー研究所にて、CD、AIなどの研究開発に従事。MITの電子工学博士取得後、外資系社長を歴任。最近はハイテク・スタートアップの資金調達支援を手がけるかたわら、自らweb3x生成AIのライターとして活躍。技術的なことも分かりやすく、ユーザー目線で解説することが得意です。著書2冊。

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