キャシー・ウッド「仮想通貨市場は底打ち」──ビットコインは機関投資家の最優先選択肢

伊藤 将史
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Highlights
  • アークインベストCEOキャシー・ウッド氏が12月13日公開のインタビューで、フラッシュクラッシュやMSCI除外報道後の暗号資産市場について「底を見た」と発言
  • ビットコインを機関投資家の「最優先の選択肢」と評価、イーサリアムは「2番目」、ソラナは「消費者向けブロックチェーン」と位置づけ
  • テスラ株の利益確定後、コインベース・ロビンフッド・サークル・ビットマインなど暗号資産関連株に再配分、エクスポージャーは12〜13%

米資産運用大手「ARK Invest(アークインベスト)」CEOのキャシー・ウッド氏は、YouTubeチャンネル「Global Money Talk」で13日に公開された最新のインタビュー動画(2025年11月24日収録)の中で、暗号資産(仮想通貨)市場が最近の調整を経て底を打った可能性があるとの見解を示した。

ネガティブなニュースを市場は織り込み済み、ビットコインは「最優先の選択肢」

ウッド氏はまず、最近発生した市場の「フラッシュクラッシュ」や、「MSCI(モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル)がデジタル資産企業のインデックス採用を見直す」との報道を受け、暗号資産市場が一時的に大きな打撃を受けたと振り返った。

しかし、これらのネガティブなニュースはすでに市場に織り込まれたとして、「我々は底を見たと思う」と述べた。

今後の市場展望について、ウッド氏はビットコインを「非常に大きなアイデアであり、グローバルな通貨システム、テクノロジー、そして新しい資産クラスである」と評価し、機関投資家が暗号資産市場に参入する際の「最優先の選択肢」であり続けるとコメント。イーサリアムについては、レイヤー2などのエコシステム構築が進んでおり、機関投資家にとっての「2番目の選択肢」であるとした。一方で、ソラナについては、「より消費者向けの分野に向けたブロックチェーン」として位置づけている。

テスラ株の利益で暗号資産関連株へ再配分

インタビューの中でウッド氏は、最近の市場調整を利用してポートフォリオを再編し、確信度の高い銘柄への集中投資を進めたことを明かしている。

具体的には、株価が高値圏にあったテスラの一部利益を確定し、その資金をコインベースやロビンフッド、サークル、ビットマインといった暗号資産関連株に再配分したという。

現在、アークインベストの主力ファンドにおける暗号資産関連のエクスポージャーは約12〜13%に達しており、ウッド氏はこれを「適切なサイズ」と考えているとした。

これらの発言をまとめると、(収録日である11月24日時点で)ウッド氏は、暗号資産市場はすでに底を打っており、今後についてはポジティブな見解を持っているようだ。

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2017年の仮想通貨ブームの頃に興味を持ち、以降Web3分野の記事の執筆をし続けているライター。特にブロックチェーンゲームとNFTに熱中しており、日々新たなプロダクトのリサーチに勤しんでいる。自著『GameFiの教科書』。
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