本日午前9時(日本時間)にビットコイン(BTC)の2025年11月の月足が確定し、月次リターンは-17.67%となった。前年同月の+37.29%から55ポイント悪化し、2022年11月(-16.23%)以来3年ぶりの11月マイナスリターンを記録した。
中央値+8.8%を大幅に下回る
過去データによると、11月の中央値は+8.81%を示す。2024年11月は+37.29%、2023年11月は+8.81%、2020年11月は+42.95%と高いリターンを記録した年もあるが、2018年-36.57%、2022年-16.23%、2021年-7.11%とマイナスになった年も存在する。
今回の-17.67%は、中央値を約26ポイント下回り、11月としては2018年(-36.57%)に次いで2番目に大幅なマイナスとなった。
ビットコインは10月に史上最高値となる約12万6,000ドル(約1,960万円)を記録したが、11月には一時8万ドル台前半まで急落し、高値から約30%下落した。
投資データ分析プラットフォームのアルフラクタルによると、100〜1,000BTCを保有するクジラアドレス(機関投資家・ファンド層)が明確に蓄積を停止している。この動きは2021年の弱気相場入り前と酷似しており、大口投資家がビットコインの蓄積に消極的な姿勢を示している。
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一方で、市場参加者の84.9%が12月のFOMCで利下げが実施されると予想している。機関投資家向け分析プラットフォームのビットコイン・ベクターは「底固めの最終段階に入っている可能性がある」としつつも、崩れた市場構造を再び築き直すことが必要だと指摘した。
12月の中央値は-3.59%とマイナスだが、利下げ期待が相場を下支えする可能性がある。今後は8万7,000ドルのサポートレベルを維持できるかが焦点となる。




