イェール大学とプリンストン大学の寄付金を運用するファンド、ポートフォリオの80%をビットコイン現物ETFにあてるも、空売りしている可能性
イェール大学とプリンストン大学の寄付金を運用するヘッジファンド「ブレイスブリッジ・キャピタル」が、複数のビットコイン現物ETFを合計4.3億ドル(約673億円)保有していることがわかった。10日、同ファンドが米国証券取引委員会(SEC)に提出した書類「フォーム13F」で明らかになった。
1億ドル以上の上場株式を保有する機関投資家が四半期ごとにSECに提出する株式保有報告書。
毎四半期末から45日以内に提出することが義務付けられている。
プットオプションとコールオプション、米国預託証券(ADR)、転換社債を除いてロングポジションのみを報告するため、ロングポジションをヘッジとして使用して、ショートポジションを保有している可能性を考える必要がある。
同社は5月10日にSECに提出した書類の中で、2024年3月31日時点でアーク・インベストのARKB、ブラックロックのIBIT、グレイスケールのGBTCをそれぞれ3億ドル(約439億円)、1億ドル(約154億円)、2,650万ドル(41億円)相当保有していると報告した。
驚くべきことに、同ファンドは5億ドル(約783億円)のポートフォリオのうち61.1%をARKBに、20%をIBITに、5.3%をGBTCにあてており、ビットコイン現物ETFがポートフォリオに占める割合は80%を超えている。
一見するとビットコインの価格上昇に賭けているようだが、上記のようにフォーム13Fはショートポジションの公開義務を課していないため、裏でショートしている可能性を考慮する必要がある。
ブルームバーグのETFアナリスト エリック・バルチュナス氏は、現在までに報告された情報に基づけば、ブレイスブリッジ・キャピタルがアーク・インベストとブラックロックのビットコイン現物ETFの両方で最大保有者であると述べた。
ビットコインETF保有高の新たな最高水準(AP/マーケットメーカーを除く)が到来しました。ボストンを拠点とするBracebridge Capitalは$ARKBを2億6,200万ドル保有していると報告しました。同社はまた、 $IBITの最大の所有者でもあり、そのETFに8,100万ドルを保有しています。また、 $GBTCを2,000万ドル保有しています。基本的に彼らは暴走しました。
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