ビットコイン価格分析

ビットコインは米東部時間11月5日午後10時過ぎに、73,800ドル越えで史上最高値を更新し、一時75,410ドルをつけた。この上昇は、5日の米大統領選の開票が進み、Polymarket(ポリマーケット)やKalshi(カルシ)、PredictIt(プレディクトイット)などの選挙の賭け市場における、ドナルド・トランプの勝利予想が優勢になる中で起こった。
日本時間6日午後8時前後には、CNNやBBCも共和党候補のトランプ氏が当選確実と報じた。仮想通貨業界に好意的な立場をとっているトランプ氏が大統領選挙を制し、今後ビットコインは上昇トレンドが続いて、8万ドルから9万ドルに達する可能性がある。
現在チャートは2024年3月から続いているレンジ相場を大きく上抜け、強い上昇トレンドであることから、特に目立つ押し目を作らずに上昇していく可能性がある。
現時点で日足は大陽線をつけており、変動率は7%近くと非常にボラティリティが高い相場になっている。
相場は、仮想通貨バブルの幕開けを象徴するかのような盛り上がりをみせている。自身を『暗号資産の大統領』と称するトランプ大統領が、今後どのような仮想通貨政策を打ち立てていくのか注目が高まっている。
イーサリアム価格分析

イーサリアムは今年の8月頃からレンジ相場が続いていて、現在2,600ドル台で推移している。トランプ大統領の勝利速報が流れ、仮想通貨マーケットに強気な風が吹くと、ビットコインに追随して上昇を見せた。
変動率は約9%で、先週の5日連続陰線の下げ幅を1日で巻き戻した。依然2500ドル付近から2700ドル台のレンジを行き来しているが、今後予想される仮想通貨強気相場でまずは2700ドルのサポートラインを超えられるかどうかが重要なポイントになってくる。

一方で、ビットコインと比較すると弱気なチャート形状となっていて、半年間でイーサリアムの弱体化は著しい。ETHBTCチャートでは、イーサリアムは大きく下落していて、現在2021年3月以来の水準となっている。このトレンドは継続するとみられ、仮想通貨市場でもイーサリアム注目度の下落、イーサリアム関連のニュースやプロジェクト、トレンドが比較的少ないことが要因として予想される。
ソラナ価格分析

ソラナは、125ドルから190ドル付近のレンジを2024年3月ごろから推移しているが、大統領選の結果を受けて大きく上昇し、レンジ上抜けを試している状況だ。今後、大統領選挙のさらなる波に乗って、ローソク足実体でレンジを上抜けられるかが注目される。このまま強気相場が継続すれば、直近最高値である210ドル付近を目指していく展開となるだろう。
一方、週足のラインで反発すればテクニカル的には160ドル付近のサポートまで落ちてくる可能性もあるが、トランプ氏の勝利によって仮想通貨に強気な相場が続くと予想されることから、反発による下落はサブシナリオ程度に考えておいて問題ないだろう。
リップル価格分析

リップルは、大統領選投開票が行われる中、ビットコインやイーサリアムなど他の仮想通貨銘柄と比較すると、小幅な上昇幅となり、引き続き安値のレンジ相場となっている。現在はレンジをローソク足実態で抜け切ることができるかが目先の注目ポイントであり、今後も0.5ドル付近の攻防戦になると予想される。
MACDは陽転し、RSIは50を超えたことから、テクニカル的には買いサインを示している。ビットコインやイーサリアムのように選挙結果による強気相場についてくることができれば、0.6ドルのサポート付近を目指すことができるだろう
また移動平均線ではデッドクロスを形成し、上値が重たい状況となっていることから、直近最安値0.48ドル付近のサポートゾーンまで下落する可能性も十分にある。
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