Bitget、UEXモデルのリスク管理体制を公開──「全てDEXに置けば安全」は本当か、相場急変時の資金保護を比較

JinaCoin編集部
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暗号資産取引所Bitget(ビットゲット)は、UEX(統合型取引所)モデルにおけるセキュリティとリスク管理の仕組みを公開した。相場が急変した際、どの取引所形態が最も資金を保護できるかという問いに対し、CEX(中央集権型取引所)、DEX(分散型取引所)、UEXそれぞれのリスク構造を比較している。

各取引所形態のリスク構造

DEXは自己カストディ(ウォレット管理)が基本だが、スマートコントラクトの脆弱性やブリッジの脆弱性が問題となる。過去にはブリッジハッキングやコントラクトの不具合により、数億ドル規模の資金が流出した事例もある。秘密鍵の管理は完全に自己責任となり、紛失や盗難時の補償は一切ない。

一方、CEXは取引所がカストディを担い、リスク検査や異常流動性検知などの保護体制を整えている企業が多い。ただし、プラットフォーム依存のリスクがあり、取引所の破綻や出金停止などが発生すれば、ユーザーは資金を失う可能性がある。過去には大手取引所の破綻により、数十億ドルの顧客資産が凍結された事例も記憶に新しい。

BitgetのUEXモデルは、CEXとDEXの中間に位置する取引所形態だ。取引所カストディと多層防御を組み合わせ、保護基金の設置、リスク監査、異常流動性検知を実施している。極端相場での安定性を重視し、出入金システムの安定性確保を前提とした多資産インフラを構築する狙いがある。

ユーザー保護基金により、万が一の事態でも一定の補償を提供できる体制を整えている。Bitgetは「リスクゼロの取引所は存在しないが、どこまで守りを積み上げるかが重要」との立場を示した。

主力資産の管理には多層防御を備えたUEXやCEXを活用し、実験的な運用にはDEXを使い分けるなど、資金の性質に応じたリスク管理が推奨される。暗号資産の保管先を選ぶ際は、各取引所形態のリスクを理解し、自身の許容度に応じた選択が求められる。

「全てをDEXに置く」「全てをCEXに預ける」という極論ではなく、資金の性質ごとに最適な保管先を検討することが、相場急変時の資産防衛につながるだろう。

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SOURCES:bitget
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