インターネット百科事典ウィキペディアの共同創業者であるジミー・ウェールズ氏は25日、ビットコイン
BTCが2050年までに10,000ドル未満になる可能性があるとの見解を示した。同氏はビットコインが将来的に支配的な通貨になるとの見方を否定し、「通貨としても価値保存手段としても失敗だ」と厳しく評価している。
価格ゼロの未来については否定、技術的存続は認めるも経済的成功に難色を示す
ウェールズ氏は、ビットコインがゼロになるとは考えていないと述べ、暗号技術の予期せぬ破綻や51%攻撃などが起きない限り、ネットワーク自体は存続し続けるとの認識を示した。仮に重大な事態が発生した場合でも、フォークによって継続される可能性に言及している。だが、それはあくまで技術的な存続に過ぎず、経済的成功とは別問題と説明した。
また、同氏はAIボットが暗号資産(仮想通貨)を採用しているとの投稿へのリプライに対し、「意味のある規模ではない」と否定。さらに、政府の統制強化を背景に「脱出口」として需要が拡大するとの見方にも懐疑的で、安全資産としては金や銀、不動産、美術品などが引き続き主流であり続けるとの見解を示した。
10,000ドルへの言及はウェールズ氏以外にも、正常回帰した場合の水準として強調
10,000ドル水準への言及は、ウェールズ氏に先立って22日にもみられている。ブルームバーグ・インテリジェンスのストラテジストであるマイク・マクグローン氏は、ビットコインが「正常回帰」する場合、10,000ドルが目安になる可能性があると投稿している。
同氏は、2019年以降で10,000ドル帯が最も取引された価格帯であると指摘。パンデミック前や2020年の大半においても同水準付近で推移していたとし、統計的な最頻値への回帰を想定している。
また、S&P500指数を同一スケールで比較すると、ビットコインは株式市場に対する高ベータ資産として振る舞っていると分析。株式市場がピークを打てば、投機的性格の強い暗号資産市場にも下押し圧力が及ぶ可能性があるとの見方も示した。
10,000ドルという水準が現実味を帯びれば、長期保有を前提としてきた投資家の姿勢に変化が生じる可能性がある。強気論と懐疑論が交錯するなか、投資家による信頼感の維持が今後の価格動向における焦点となりそうだ。
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