ビットコイン
BTCは7日も続落し、比較的大きな陰線で確定した。一方、オンチェーンでは引き続きポジティブな動きが見られるが「過度な楽観視は禁物」と指摘する声もあがっている。
年に2回の強気シグナルが発生
暗号資産(仮想通貨)トレーダーのCrypto Crew University氏は8日、自身のXにて「現在は、今回の強気相場全体を通じて最も重要なテスト局面に差し掛かっている」との見解を投稿した。
その根拠となるのは、週足のストキャスティクスRSI(Stochastic RSI)におけるゴールデンクロスの形成だ。一般的にストキャスティクスRSIは、相場の勢いや転換点を捉えるモメンタム指標だが、特に週足レベルでのクロスは歴史的に見ても年に2回程度しか発生しない希少なシグナルで、いずれもビットコインの大きなトレンド転換を示唆してきた。
Crypto Crew University氏は、クロス後に価格が素早く回復し、モメンタムが上向くようであれば、それは市場の強さを示すサインとなるが、ストキャスティクスRSIが20以下の低水準で長く停滞するような展開になれば、相場の弱さが継続するとし「このクロスが2026年の相場を決定づけるかもしれない」と強調した。
バイナンスに6億7,000万ドルのステーブルコイン流入
オンチェーン分析企業、クリプトクオントのアナリストであるDarkfost氏は8日、自身のXにて「投資家の仮想通貨取引に対する関心が戻りつつある」との見立てを共有した。
Darkfost氏が注目したのは、大手仮想通貨取引所バイナンスにおけるステーブルコインの流出入量だ。一般的にステーブルコインの流入はトレーダーの投資意欲の高まりを示し、流出はリスク回避の流れを示唆する。
2025年12月は、18億ドル(約2,800億円)を超える純流出を記録し、不安定な市場心理を浮き彫りにした一方、1月に入ってからは、わずか1週間で約6億7,000万ドル(約1,050億円)という大規模な流入が発生している。この流れを受け「トレーダーたちが、新たな投資機会への準備を始めている可能性がある」と結論づけた。
楽観するのは時期尚早との指摘も
一方、プロトレーダーのDaan Crypto Trades氏は7日、自身のXにて「ビットコインはまだ本格的なブレイクアウト局面ではない」と指摘した。
ビットコインは直近、レンジ上限であり重要レジスタンスとして注目されている9万4,000ドル付近の価格帯から反落し、再びレンジ内へと戻ってきている。また、月足や年足などの大きな時間軸で見ると、下ヒゲを一切付けずに確定するケースは稀であるため、どこかで下方向への試しが入る可能性が高いとの見立てだ。
以上の理由から「現在のレンジ帯を抜けるまでは、市場全体の動きに惑わされないように」とDaan氏は投資家たちに呼びかけた。
2026年に入り、ビットコイン市場にとってポジティブな環境変化が複数確認されているが、トレンド転換を決定づけるには、いまひとつ材料が足りない状況だ。やはり、ここ数カ月上値を抑えている9万4,000ドルのレジスタンス上抜けが、直近における最大の焦点となるだろう。
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※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=156.75円)




