ビットコイン
BTCは5日から6日にかけ、重要なレジスタンスラインとされる9万4,000ドルの明確なブレイクにトライしていたが、7日には強い戻り圧力を受け失速し、現在は9万2,000ドル付近を推移している。一方で、オンチェーンデータからは引き続きトレンド転換の初期段階を示唆する、ポジティブなサインが複数確認されている。
長期保有者の売却が歴史的な低水準へ
オンチェーン分析企業、クリプトクオントのアナリストであるDarkfost氏は6日、自身のXにて「長期保有者(LTH)によるビットコインの売却が急激に減少している」と指摘した。
その裏付けとしてDarkfost氏が注目したのは、Value Days Destroyed(VDD)という指標だ。VDDは、LTHの活動度を測る指標だが、単に「どれだけ長く保有されていたビットコインが動いたか」だけでなく、UTXOが使用された時点のビットコイン価格も加味することで、より詳細な動向をつかみ取ることが可能となる。

今回用いられているVDDは、年間平均に対する比率(レシオ)として表されており、月次の動きが年間の通常水準と比べてどの位置にあるのかを示す。この比率から、LTHの売買活動の活発さを直感的に把握できる仕様だ。
足元では、VDDレシオが急低下し、年間平均を大きく下回る極端に低い水準に張り付いている。具体的には、現在のVDDは0.55と、年間平均のおよそ半分にまで低下している状態だ。これは、LTHによるビットコインの移動、つまり売却行動の大幅な減少を示唆している。
チャート上では、現在のVDDは「Low(低水準)」を示す青色の領域に位置しており、このサイクルにおいて歴史的に低い水準となっている。歴史的にも大きな調整局面の終盤では、VDDの大きな低下が確認されていることから「LTHに続け」とDarkfost氏は強気の姿勢を見せている。
コインベース需要に回復の兆し
オンチェーンデータのCoinbase Premium Index(コインベースプレミアム)は一時プラス圏に突入したが、現在は再びマイナス圏へと反落している。

コインベースプレミアムとは、米国を拠点とする仮想通貨取引所であるコインベースと、世界的な取引所であるバイナンスにおけるビットコイン価格の差から割り出される数値で、強気・弱気相場の先行指標として多くの投資家から重要視されている。
歴史的にみると、強気相場では多くのケースでコインベースプレミアムがプラス圏を維持してきた。1月6日には22日ぶりにプラス圏へ転換したものの、7日時点では-0.02%へと反落している。ただし、昨年終盤に記録した2025年2月以来の低水準と比べると大きく回復しており、いつプラス圏に回復してもおかしくない状況だ。
ビットコインは今後も9万4,000ドルレジスタンスラインの攻防が予想される。トレンド転換の初期段階を示唆するデータが揃い始めている今、コインベースプレミアムが明確にプラス転換すれば、市場にとっては大きなポジティブ材料になるだろう。
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