バイナンス、PC以外にも侵害箇所──分析会社2社は北朝鮮の犯行と判断

バイナンス、PC以外にも侵害箇所──分析会社2社は北朝鮮の犯行と判断
画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
水澤 誉往
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Highlights
  • バイナンスが30日、初期調査で可能性を示したPCのほかにも侵害箇所が見つかったと説明
  • バイナンスジャパンは暗号資産の入庫と日本円の入出金を通常どおりとし、出庫は48時間以内の再開見込み
  • 分析会社のTRM Labsとチェイナリシスは北朝鮮の犯行と高い確度で判断、バイナンスは犯行者に言及なし

暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスは30日、大規模な資金流出の調査について、初期調査で可能性を示したPCのほかにも侵害された箇所が見つかったと公式Xで明らかにした。出金の再開に向けた予定に変わりはないという。

バイナンス、PC以外にも侵害箇所が見つかったと説明

バイナンスは日本時間17時47分の投稿で、初期調査ではPCの侵害が関わった可能性があるとしていたが、その後の調査でほかにも侵害された箇所が見つかったと説明した。複雑な攻撃だったという。

法執行機関と連携して解決に全力を尽くしており、事実関係はまだ集めている段階だとした。

同社は11時23分、開発運用(DevOps)担当のエンジニアのPCが侵害された可能性があるとの初期調査の結果を示していた(バイナンスの初期調査の詳細)。犯行者は明らかにしておらず、法執行機関と協力して身元の確認を進めているとした。

リチャード・テン共同最高経営責任者(CEO)は16時37分、攻撃者はエンジニア1人の権限を使っただけではなく、1回の操作で済むものでもない、より複雑な攻撃だったと説明した。調査では、PCが侵害された社員など特定の個人の責任とはしていないという。

バイナンスは17時47分の投稿時点で、45時間後の出金再開に向けて予定どおり進んでいるとし、入金には影響がないと説明した。出金を止めた時点で、資金の流出は止まったという。

同社によると、凍結はこれまでに約30億ドル(約4,737億円)に上る。損失は、利用者保護のための基金であるSAFU基金と自社の資金ですべて補償すると改めて表明した。

バイナンスジャパン、暗号資産の入庫は通常どおり、出庫は停止を継続

国内のBinance Japan株式会社(バイナンスジャパン)は18時7分のお知らせで、顧客から預かる暗号資産は同社のコールドウォレットで管理しており、海外のバイナンスのホットウォレットとは別だとした。点検の結果、すべての資産が安全に保管されていることを確認したという。

暗号資産の入庫と売買、日本円の入出金は通常どおりで、暗号資産の出庫は予防措置として一時停止を続け、48時間以内の再開を見込む。12時22分のお知らせでは入出庫をともに止めていると説明していた(バイナンスジャパンの12時22分のお知らせ)。

金融庁は2021年6月、無登録で暗号資産交換業を行う者として、海外のバイナンスを運営するBinance Holdings Limitedに警告書を出した(金融庁が警告した無登録業者の一覧)。

TRM Labsとチェイナリシス、北朝鮮の犯行と判断

ブロックチェーン分析会社のTRM Labsは日本時間11時10分に公開したブログで、攻撃を北朝鮮のハッカー部隊TraderTraitorによるものと高い確度で判断したと公表した。流出額は、盗まれた時点の価格で約63.6億ドル(約1兆43億円)と集計した。

同社によると、米連邦捜査局(FBI)は2025年2月にバイビットから15億ドル(約2,369億円)が流出した事案を、同じ集団の犯行としている。

同じく分析会社のチェイナリシスも13時31分、先月のビットゲットの流出で北朝鮮が盗んだとする資金が、バイナンスから盗まれた資金と混ざっているのを確認したとXに投稿した。64億ドル(約1兆106億円)のハッキングは北朝鮮の犯行だと、高い確度で判断しているという。

バイナンスは、犯行者についての分析会社の判断に言及していない。

バイナンスは、確認できた情報を公式の発信で知らせるとしている。

関連:バイナンス、出金は48時間以内に再開見込み──入金は通常どおりと説明

※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=157.91円)

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株式会社jaybe 代表取締役。香川県三豊市出身。2010年4月、株式会社一誠社入社。2011年よりFX取引を開始。2016年3月30日、bitFlyer代表取締役社長・加納裕三氏が出演する動画で仮想通貨に興味を持ち、 1BTC価格47,180円で0.02BTCを購入したことが仮想通貨投資の始まり。2017年11月、仮想通貨投資で身に付けた知識・経験を活かし、自身初のブログ「次男坊の仮想通貨な日」を立ち上げ。2018年4月、JinaCoinの前身である「ジナキャッシュ」開設。2019年10月、収益の安定化に成功し、株式会社一誠社を退職、個人事業主として独立。2020年6月、事業拡大に伴い、株式会社jaybe(法人番号:7470001018079)を創業。 2023年、メディアの名称を「JinaCoin」に変更。月間15万PVを超える仮想通貨情報メディアに成長させる。現在は仮想通貨投資を行う傍ら、仮想通貨の普及活動やマーケットリサーチ等を行なっている。2024年6月、一般社団法人 日本クリプトコイン協会の「暗号通貨認定アドバイザー」資格を取得。仮想通貨投資活動:現物保有・デリバティブ取引・DeFi運用・エアドロップ活動。好きな銘柄:ビットコイン。著書:海外FXのはじめ方完全ガイド。WEB取材:凄腕FXトレーダーへインタビュ ー!vol.8=TitanFX。趣味:投資全般・SEO・読書
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