暗号資産業界の苦しい状況がうかがえる
世界最大の暗号資産(仮想通貨)取引所「Binance(バイナンス)」は、パフォーマンスの悪い従業員や文化的に適合しない人材を解雇していくことが明らかになった。31日にジャーナリストのWu Blockchain氏のツイートに端を発し、The Blockにより詳細が報じられた。
Wu Blockchain氏によると、Binanceには約8,000人の従業員がおり、そのうち20%を6月に解雇する可能性があるという。
Binanceの広報担当者は、The Blockの取材に対し、次のように述べた。
「我々は定期的に、適切なリソースを持つ適切なチームに我々の人材をどのように配分するのがベストかを検討しています。そして、時には、これは必然的に、パフォーマンスが良くないかもしれない、あるいは文化的に適切でないかもしれない一部の従業員を手放すことにつながります。」
「次の大規模な景気後退に備え、機動的でダイナミックな企業活動を維持するために、組織全体の人材の密度を高める必要があることが明らかになりました。」
「これは人員整理による企業規模の適正化ではなく、重要な役割に適切な人材と専門知識があるかどうかを見直すことであり、したがって、私たちは何百もの空いた役割を埋めることを引き続き求めています。」
「また、ユーザーや規制当局の進化する要求を反映させるために、リソースを適切に配分するために、特定の製品やビジネスユニットを検討することも含まれます」
31日時点で、Binanceのウェブサイトには、まだ300以上の募集職種がある。既に、競合であるCoinbaseやBybit、Geminiはレイオフを行っており、業界最大手までもが苦しくなっているようだ。
昨年のLUNAとFTXの崩壊により、仮想通貨業界には冬の時代が訪れているが、より一層寒さを増したようだ。