ビットコインキャッシュ、大型アップグレードでスマートコントラクト強化

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目次

2025年5月、イーサリアム超えの計算性能を実現

ビットコインキャッシュ(BCH)開発者Jason Dreyzehner(ジェイソン・ドレイゼナー)氏は15日、2025年5月に予定されている大型アップグレードが、テストネット「Chipnet(チップネット)」上で有効化されたことを発表した。

BCHの2025年5月アップグレードが、ブロック227,228でチップネット上で有効化された。(ブロックハッシュ:0000000000b8dc4625844fa367b12317645fac7c9afbc5fb8def4025a6822c86)

このアップグレードには、以下の2つの重要な改善提案が含まれる:

  • VM Limits:仮想マシン制限の改善
  • BigInts:高精度演算の実装

Bitcoin Cash Foundation(ビットコインキャッシュ財団)は、これら2つの改善提案への支持を表明。特に以下の技術的進展が期待される:

  • スマートコントラクトの処理能力が100倍以上向上
  • ノードの計算使用率が50%削減
  • スマートコントラクトのコード量が10分の1以上に短縮

BCH財団は、CHIP-2021-05「VMリミット:対象を絞った仮想マシン制限」とCHIP-2024-07「BigInt:ビットコインキャッシュのための高精度演算」の両方を承認した。この実現に向けて懸命に取り組んだJason Dreyzehnerと全ての関係者に感謝の意を表明する。

ドレイゼナー氏は、今回のアップグレードで実現するユースケースとして、以下を挙げている。

  • 高度な自動マーケットメイキング
  • 分散型ステーブルコインの開発
  • 担保付きローン・プロトコルの実現
  • クロスチェーンブリッジの実用化
  • ゼロ知識証明の実装
  • ポスト量子暗号の導入
  • 準同型暗号の採用

市場はこの発表を好意的に受け止め、BCHの価格は発表後2日間で5%上昇し、442ドルを記録した。特に、イーサリアムを上回る数学的処理能力と低トランザクション手数料が投資家の関心を集めている。

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情報ソースジェイソン・ドレイゼナー氏X / ビットコインキャッシュ財団公式X

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この記事を書いた人

中井 純、工学博士
AIは30年以上、web3(仮想通貨)は3年以上フォロー。web3x生成AIには早くから注目し、ビジネスチャンスを研究。東大応用物理学科卒業後、ソニー研究所にて、CD、AIなどの研究開発に従事。MITの電子工学博士取得後、外資系社長を歴任。最近はハイテク・スタートアップの資金調達支援を手がけるかたわら、自らweb3x生成AIのライターとして活躍。技術的なことも分かりやすく、ユーザー目線で解説することが得意です。著書2冊。

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