元FTX US社長、伝統資産の無期限先物取引所『AX』ローンチ──ステーブルコイン担保にFX・株式・金属など対応

水澤 誉往
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AX公式サイトより引用

元FTX US社長のブレット・ハリソン氏が率いるアーキテクト・フィナンシャル・テクノロジーズは29日、伝統的資産の無期限先物取引所「AX」のローンチを発表した。外国為替、個別株、ETF、株価指数、金利、金属、エネルギーなどの無期限契約を提供する、伝統的資産において世界初の規制対象取引所である。

AXはバミューダに拠点を置く関連会社アーキテクト・バミューダが運営する中央集権型取引所で、バミューダ金融庁(BMA)の規制下にある。同社はBMAの投資事業法とデジタル資産事業法の二重ライセンスを保有しており、包括的な規制体制のもとで取引の安全性を確保している。いる。

暗号資産のメリットと伝統市場の信頼性を融合

ハリソン氏はX(旧ツイッター)への投稿で、AXの設計目標について「仮想通貨無期限先物(パーペチュアル)契約の資本効率と運用のシンプルさに、伝統的先物取引所のセキュリティ、透明性、規制監督を組み合わせた」と説明した。

具体的には、価格バンド、ボラティリティ停止、デフォルト・ウォーターフォール、商品固有の証拠金といった伝統的先物市場の保護機能を備える。同時に、米ドルとステーブルコインの両方を担保として利用でき、標準的な独立ベンチマークに基づく決済、業界で信頼される銀行機関でのカストディ、複数資産クラスにわたるポートフォリオマージンなどの機能を提供する。

AXの無期限先物契約は標準化されており、中央清算を採用し、匿名の中央指値注文板でマッチングする仕組みだ。マッチングエンジンはコナマラ・テクノロジーズが構築し、先進的なWebベースのユーザーインターフェースと低レイテンシーのAPIを提供する。オープンソースSDKは複数のプログラミング言語で利用可能だ。

ハリソン氏によると、AXの開発は1年にわたるプロセスで、主要金融機関、バミューダ金融庁、マッチングエンジンプロバイダーのコナマラ・テクノロジーズ、銀行パートナー、ステーブルコインカストディアン、投資家との対話を経て実現したという。「アーキテクトチームの献身により、当社と業界にとって重要なマイルストーンに到達できた」と述べている。

現在、AXはヘッジファンド、マーケットメーカー、ファミリーオフィス、資産運用会社、保険・再保険会社、貸付機関などの機関投資家が対象だ。個人トレーダー向けにはウェイトリストが用意されており、公式サイトより登録可能だ。

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株式会社jaybe 代表取締役。香川県三豊市出身。2010年4月、株式会社一誠社入社。2011年よりFX取引を開始。2016年3月30日、bitFlyer代表取締役社長・加納裕三氏が出演する動画で仮想通貨に興味を持ち、 1BTC価格47,180円で0.02BTCを購入したことが仮想通貨投資の始まり。2017年11月、仮想通貨投資で身に付けた知識・経験を活かし、自身初のブログ「次男坊の仮想通貨な日」を立ち上げ。2018年4月、JinaCoinの前身である「ジナキャッシュ」開設。2019年10月、収益の安定化に成功し、株式会社一誠社を退職、個人事業主として独立。2020年6月、事業拡大に伴い、株式会社jaybe(法人番号:7470001018079)を創業。 2023年、メディアの名称を「JinaCoin」に変更。月間15万PVを超える仮想通貨情報メディアに成長させる。現在は仮想通貨投資を行う傍ら、仮想通貨の普及活動やマーケットリサーチ等を行なっている。2024年6月、一般社団法人 日本クリプトコイン協会の「暗号通貨認定アドバイザー」資格を取得。仮想通貨投資活動:現物保有・デリバティブ取引・DeFi運用・エアドロップ活動。好きな銘柄:ビットコイン。著書:海外FXのはじめ方完全ガイド。WEB取材:凄腕FXトレーダーへインタビュ ー!vol.8=TitanFX。趣味:投資全般・SEO・読書
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