暗号資産(仮想通貨)取引所ビットメックスの元CEOのアーサー・ヘイズ氏は9日、最新エッセイを公開した。この中で同氏は、分散型取引所(DEX)ハイパーリキッドの独自トークン「HYPE
HYPE」が、2026年8月に150ドルへ到達する可能性があるとの見解を示した。
横ばい・弱気相場は取引所関連トークンが強さを示すと指摘
ヘイズ氏はエッセイ内で、暗号資産市場の横ばい相場や弱気相場では、取引所関連トークンが比較的強いパフォーマンスを示す傾向があると指摘。その理由として、価格が下落している局面でも取引所は取引手数料を継続的に獲得できるため、収益基盤が維持されやすい点を挙げた。
その中で同氏が注目しているのが、無期限先物取引に特化したハイパーリキッドだ。同プロトコルでは、得られた収益の97%が市場からHYPEを買い戻す用途に充てられており、トークン保有者への還元が大きい点が特徴だと説明している。
年率収益約2,200億円が鍵、ヘイズ氏が示すHYPE価格上昇の条件
ヘイズ氏はHYPE価格上昇の前提として、ハイパーリキッドの収益成長を挙げている。同氏は、30日間のプロトコル収益を年率換算した指標が14億ドル(約2,200億円)規模に到達することが重要な条件と指摘。この水準は過去に一度、昨年8月に記録されたことがあると説明している。
一方、同氏はハイパーリキッドの収益拡大が暗号資産市場全体の取引量増加を必ずしも必要としないと強調。中央集権型取引所(CEX)のパーペチュアル取引の一部がDEXへ移行することでも、収益拡大の余地があると説明している。同氏の試算によれば、約3.97%のシェア獲得でだけでも年率収益14億ドルに到達する可能性があるという。
ヘイズ氏は、自身の投資会社メイルストロムとしてHYPEを20ドル台半ばで購入したことも明かしており、現在は同トークンが同社にとって最大の流動性を持つアルトコインポジションになっていると強調。今後は他のプロジェクトを売却し、HYPEの保有を増やし続けていくと締めくくった。
HYPEは一時36ドルに到達 35〜37ドル付近が短期的な攻防ライン
HYPEは9日、一時36ドルに到達し、前日比12.92%高で取引を終えている。短期的には上昇圧力が見られるが、直上の35ドルから37ドル付近は目立つ高値・安値が控えるラインとなっている。今後はこのラインでの攻防が投資家に意識されそうだ。

ヘイズ氏は7日にも、自身の公式X上でHYPEが150ドルに達するとの見解を示していた。今回は具体的な日付が加えられたことで、同氏の価格予想にはより強気な見方が示された形だ。残された期間でどのように予測価格を実現していくのか、今後の市場動向を注視していきたい。
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※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=157.7円)




