岩瀬氏「日本企業がWeb3を通じて資産価値を解き放つ機会を実現したい」
Animoca Brands株式会社(アニモカブランズジャパン)は10日、CEO兼代表取締役に岩瀬大輔氏が就任したことを発表した。
岩瀬大輔氏は、NFTプラットフォーム「Kollektion」の運営元KLKTNの共同創業者であり、ライフネット生命保険の元取締役会長やAIAグループの本社経営会議メンバー兼 Group Chief Digital Officer(最高デジタル責任者)も務めていた経験がある。また、DeFiの保険プロトコルを開発するInsureDAOでチェアマンの経験者でもある。
就任は3月29日付で、前任の谷元樹氏の後を継いだ形となる。
岩瀬氏はプレスリリースの中で「日本企業がWeb3を通じて資産価値を解き放つ可能性は計り知れません。 Animoca Brandsのリーダーシップチームとその400のポートフォリオ企業と緊密に協力し、この素晴らしい機会を実現することを楽しみにしています。」とコメントしている。今後の新たな展開に期待したい。
アニモカブランズジャパンの取り組み
アニモカブランズジャパンの取り組みの1つは、企業に対するWeb3.0を通じた資産価値最大化の支援だ。Web3.0は分散型のインターネットであり、デジタル資産の所有権や取引を可能にする技術を提供する。本企業はブロックチェーン技術やNFTを活用して、従来のビジネスモデルを刷新し、新たな収益源を開拓することができる。
具体的には、アニモカブランズジャパンはIP(知的財産/Intellectual Property)とブロックチェーン技術を組み合わせたプラットフォームを提供し、Web3.0サービスを通じてIP保有者が独自のエコシステムを構築することを支援している。これにより、IP保有者は自社の知的財産を活用したNFTやゲーム、メタバースなどのデジタルアセットを創造し、それらをグローバル市場で販売・流通させることができる。
企業がWeb3.0を活用することで、消費者はデジタルアセットや知的財産の「デジタル所有権」を享受し、ゲームファイ(GameFi)などの新たな分野に公平に参加できる環境が生まれる。これにより、日本企業はグローバルな競争力を強化し、デジタルエンターテインメントやブロックチェーン技術を活用したイノベーションを推進できるとしている。
「The Sandbox(ザ・サンドボックス)」
アニモカブランズは、メタバースゲーム「The Sandbox」をはじめとした多数のNFT・メタバース関連企業への投資を行っていることで知られている。The Sandboxは、仮想通貨を活用したメタバースプラットフォームで、アバターやアイテムの売買、ゲームプレイ、仮想土地の取引などが可能である。グッチ、Ubisoft、アディダスといった大手企業が参入し、日本企業もSHIBUYA109やエイベックス・テクノロジーズ、スクウェア・エニックスなどが次々と進出を表明している。
The Sandboxに興味のある読者は過去の解説記事を参照されたい。
- 関連記事:仮想通貨SAND(The Sandbox)とは?特徴と仕組み、将来性を解説!これからまだまだ伸びる!?
- 関連記事:The Sandbox(サンドボックス)の土地(land)購入方法と価格を解説!
- 関連記事:The Sandbox(サンドボックス)の始め方|遊び方や稼ぎ方も徹底解説!
The Sandboxの仮想土地「LAND」は、Coincheck NFT(β版)で購入できるが、仮想通貨SANDは国内の仮想通貨取引所で取り扱っていない。Binance、OKEx、Huobi Global、Hotbit、Uniswapといった海外取引所ではSANDの取引が可能である。興味を持った読者は、海外取引所でSANDを購入してみてはいかがだろうか。