アニモカブランズジャパンCEOに岩瀬大輔氏が就任

Shoichiro Kosuge
15 Min Read

岩瀬氏「日本企業がWeb3を通じて資産価値を解き放つ機会を実現したい」

Animoca Brands株式会社(アニモカブランズジャパン)は10日、CEO兼代表取締役に岩瀬大輔氏が就任したことを発表した。

岩瀬大輔氏は、NFTプラットフォーム「Kollektion」の運営元KLKTNの共同創業者であり、ライフネット生命保険の元取締役会長やAIAグループの本社経営会議メンバー兼 Group Chief Digital Officer(最高デジタル責任者)も務めていた経験がある。また、DeFiの保険プロトコルを開発するInsureDAOでチェアマンの経験者でもある。

就任は3月29日付で、前任の谷元樹氏の後を継いだ形となる。

岩瀬氏はプレスリリースの中で「日本企業がWeb3を通じて資産価値を解き放つ可能性は計り知れません。 Animoca Brandsのリーダーシップチームとその400のポートフォリオ企業と緊密に協力し、この素晴らしい機会を実現することを楽しみにしています。」とコメントしている。今後の新たな展開に期待したい。

アニモカブランズジャパンの取り組み

アニモカブランズジャパンの取り組みの1つは、企業に対するWeb3.0を通じた資産価値最大化の支援だ。Web3.0は分散型のインターネットであり、デジタル資産の所有権や取引を可能にする技術を提供する。本企業はブロックチェーン技術やNFTを活用して、従来のビジネスモデルを刷新し、新たな収益源を開拓することができる。

具体的には、アニモカブランズジャパンはIP(知的財産/Intellectual Property)とブロックチェーン技術を組み合わせたプラットフォームを提供し、Web3.0サービスを通じてIP保有者が独自のエコシステムを構築することを支援している。これにより、IP保有者は自社の知的財産を活用したNFTやゲーム、メタバースなどのデジタルアセットを創造し、それらをグローバル市場で販売・流通させることができる。

企業がWeb3.0を活用することで、消費者はデジタルアセットや知的財産の「デジタル所有権」を享受し、ゲームファイ(GameFi)などの新たな分野に公平に参加できる環境が生まれる。これにより、日本企業はグローバルな競争力を強化し、デジタルエンターテインメントやブロックチェーン技術を活用したイノベーションを推進できるとしている。

「The Sandbox(ザ・サンドボックス)」

アニモカブランズは、メタバースゲーム「The Sandbox」をはじめとした多数のNFT・メタバース関連企業への投資を行っていることで知られている。The Sandboxは、仮想通貨を活用したメタバースプラットフォームで、アバターやアイテムの売買、ゲームプレイ、仮想土地の取引などが可能である。グッチ、Ubisoft、アディダスといった大手企業が参入し、日本企業もSHIBUYA109やエイベックス・テクノロジーズ、スクウェア・エニックスなどが次々と進出を表明している。

The Sandboxに興味のある読者は過去の解説記事を参照されたい。

The Sandboxの仮想土地「LAND」は、Coincheck NFT(β版)で購入できるが、仮想通貨SANDは国内の仮想通貨取引所で取り扱っていない。Binance、OKEx、Huobi Global、Hotbit、Uniswapといった海外取引所ではSANDの取引が可能である。興味を持った読者は、海外取引所でSANDを購入してみてはいかがだろうか。

参考文献

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FXをメインにトレード歴1年。1日15時間チャート画面と向き合う生活を1年続け、相場のフラクタルな世界に魅了される。仮想通貨は主にCFD、テクニカルメインで行う。
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