東証スタンダード上場のANAPホールディングス(3189)は18日、連結子会社ANAPライトニングキャピタルを通じて40.6474BTCを約7億円で追加購入したと発表した。今回の購入により、同社のビットコイン総保有量は1,094.6194BTCに達し、累計投資額は163億4,306万円、平均取得単価は1BTCあたり1,493万363円となった。
9月3回の購入で保有量さらに拡大
今回の購入は9月17日に実施され、9月16日の6.4074BTC(約1億933万円)購入からわずか1日後の動きとなった。ANAPは9月11日の29.58BTC(約5億円)購入から1週間で計76.6BTCを約13億円で取得しており、極めて積極的なビットコイン蓄積戦略を展開している。
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同社は2025年に入ってから通算19回のビットコイン購入を実行している。4月からビットコイン投資戦略を開始した同社は、半年余りで1,000BTCを大幅に上回る大口保有者の地位を確立した。
株式会社bitFlyerが公開する9月17日の取引所終値を基準とした時価評価では、約22億593万円の含み益を計上している状況だ。
アパレルから暗号資産企業への転換を本格化
ANAPは従来のアパレル事業から暗号資産領域への事業軸転換を加速化している。8月21日にはビットコイン特化型イベント「BITCOIN JAPAN 2025」の開催を発表し、業界での存在感を高めている。
6月にはビットコイン現物出資による223億円の第三者割当増資を実施。保有ビットコインは四半期ごとに時価評価され、評価損益を損益計算書に反映する方針を採用しており、暗号資産市場の変動が同社の業績に直接影響する体制となっている。
国内上場企業でも上位の保有規模
同社の1,094BTCという保有量は、国内上場企業の中でも上位に位置している。メタプラネットの約2万BTC保有に次ぐ規模となっており、今後の追加購入戦略と市場動向に投資家の関心が集まっている。
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同社は連結子会社のANAPライトニングキャピタルでビットコインの運用・管理を行い、四半期ごとに時価評価して評価損益を損益計算書に計上する方針を継続している。今後、連結業績に著しい影響が生じる場合には速やかに開示するとしている。