東証スタンダード上場のANAPホールディングス(3189)は17日、連結子会社ANAPライトニングキャピタルを通じて6.4074BTCを約1億933万円で追加購入したと適時開示で発表した。今回の購入により、同社のビットコイン総保有量は1,053.9720BTCに達し、累計投資額は156億4,306万円、平均取得単価は1BTCあたり1,484万2,012円となった。
2週連続のビットコイン購入で保有量さらに拡大
今回の購入は9月16日に実施され、9月11日の29.58BTC(約5億円)追加購入からわずか1週間後の動きとなった。ANAPは9月だけで36BTCを約6億円で取得しており、継続的なビットコイン蓄積戦略を鮮明にしている。
同社は2025年に入ってから通算17回のビットコイン購入を実行しており、今回が18回目となる。4月からビットコイン投資戦略を開始した同社は、半年余りで1,000BTCを超える大口保有者の地位を確立した。
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株式会社ビットフライヤーが公開する9月16日の取引所終値を基準とした時価評価では、約21億8,792万円の含み益を計上している状況だ。
アパレルから暗号資産へ事業軸の転換加速
ANAPは従来のアパレル事業から暗号資産領域への事業拡大を積極化しており、8月21日にはビットコイン特化型イベント「BITCOIN JAPAN 2025」の開催を発表するなど、業界での存在感を高めている。
6月にはビットコイン現物出資による223億円の第三者割当増資を実施し、国内上場企業として初の取り組みを実現。保有ビットコインは四半期ごとに時価評価され、評価損益を損益計算書に反映する方針を採用しており、暗号資産市場の変動が同社の業績に直接影響する体制となっている。
同社の1,053BTCという保有量は、国内上場企業の中でも上位に位置し、今後の追加購入戦略と市場動向に投資家の関心が集まっている。