- ZetaChainはあらゆるチェーンをつなぐオムニチェーンのブロックチェーン
- ブリッジとの違いやZETAトークンの機能、エアドロップの可能性を解説
- Testnet(テストネット)の参加方法や基本的な使い方、ZETAポイントの貯め方を徹底解説
新レイヤー1「ZetaChain(ゼータチェーン)」とは?

ZetaChain(ゼータチェーン)はETHをはじめPolygonやBNB、そしてスマートコントラクトのないBTCまで接続されたすべてのネットワーク上の流動性を活用できる、あらゆるものをつなぐOmnichain(オムニチェーン)のレイヤー1ブロックチェーンで単なるブリッジではありません。
オムニチェーンのオムニとは「すべての」を意味する言葉です。オムニチェーンの構築を目指すプロジェクトとしては他に「Layer Zero」などがあります。
プロジェクト名 | ZetaChain(ゼータチェーン) |
公式サイト | https://www.zetachain.com/ |
公式テストネット(ZetaLabs) | https://labs.zetachain.com/swap |
登録方法 | ウォレット接続のみ |
対応ウォレット | MetaMask、Coinbase Wallet、XDEFI Wallet |
公式X | https://x.com/zetablockchain |
公式Discord | https://discord.gg/zetachain |
公式ブログ | https://blog.zetachain.com/ |
現在の仮想通貨ではEthereumやBSCなどのレイヤー1ブロックチェーンや、PolygonやOptimismなどのレイヤー2ソリューションなど複数のチェーンがあり、ユーザーが資産を移動するにはクロスチェーンのブリッジを使用することになります。しかしそれぞれのネットワークに独自の仕様があるためユーザーは混乱し、ブリッジの際にはラッピングや複数のトランザクション費の支払いコストがかかります。

ZetaChainのブロックチェーンはCosmos SDK上に構築されており、外部のブロックチェーン(L1、L2)と分散型で透明性の高い方法で接続されています。ユーザーはラップトークンを使わずに、あらゆるチェーンにアクセスし資産管理できるようになります。
ZETAトークンとは?
Zetaでは独自トークンであるZETAが発行予定です。現在はテストネットで使用されており、発行数量など詳細な情報はまだ不明です。ZETAトークンは、ZetaChainのクロスチェーン送金、スワップ、メッセージ配信、セキュリティの中核を担っており、ZetaChainスマートコンタクトのガス代の支払いや、セキュリティ確保に使用されます。
通常のクロスチェーンブリッジの場合、例えばETHチェーンからPolygonチェーンにETHを送る場合、両方のチェーンに担保となるETHが保有されており、片方をロックしラッピングして送付することになるため、資金が集まりすぎハッカーに狙われやすいという問題点がありました。
ZETAトークンはこの対策として、ラッピングではなく送金元のZETAトークンをバーンし、送金先で新たに再発行(ミント)される使い捨ての性質を持っているため、同じ原資産が複数現れることがありません。これにより攻撃対象領域が減少し、結果として監査が分かりやすくなり、セキュリティが向上します。
ZetaChainとテストネット「ZetaLabs」
ZetaChainでは現在テストネット上にZetaLabsというオムニチェーンのdApps(odApps)を構築しており、ZetaLabsではトークンをラッピングしたりロックしたりせずに、1ステップでアセットをクロスチェーンスワップできます。テストネットは定期的にアップグレードされます。
Testnet(テストネット)とは
Testnetとは、開発のためのテストを行うネットワークのこと。

ZETAポイントと貯め方
ZetaLabsではテスターの進捗状況確認のためZETAポイントを発行しています。ZETAポイントはトランザクションの実行や、ZetaLabsへの招待、バグ報告によって貯まります。
5,000ポイント | 独自の招待コードで新しいメンバーをZetaLabsへ招待する |
7,000ポイント | 毎週のトランザクションごとに獲得 |
1,750ポイント | 招待した1人あたりの毎週のトランザクション |
10k +ポイント | 問題を発見してDiscordで報告すると、問題の重大度に応じてポイントを獲得 |
未登録の方は下記リンクから登録すると5000ZETAポイントがもらえます。
\ 5,000ZETAポイントがもらえる/
ZETAトークンのエアドロップはある?
ZetaChain公式によるとエアドロップの計画はなく、テストトランザクションを実行したり、テストネットZETAを取得したり、Zetaポイントを貯めたりしても、金銭的インセンティブにはならないと明言されています。ZETAポイントがZETAトークンへのエアドロップにつながるわけではないのでご注意ください。
とはいえ今後運営が方針転換する可能性はありますし、テストネット参加やZETAポイントなどの貢献が何らかのインセンティブを生むかもしれないので、過度な期待をせずにZetaChainを楽しみながら使いましょう!
ZetaChain(ゼータチェイン)の始め方【事前準備】
ZetaChainのテストネットであるZetaLabsでは仮想通貨は必要ありませんが、ウォレットとテストネット用のトークンは必要です。順を追って解説します。
メタマスクの準備
ZetaLabsではMetaMask(メタマスク)とCoinbaseウォレットに対応しています。ここでは汎用性の高いウォレットであるメタマスクを使用して解説します。まだメタマスクを使用していない場合は準備をお願いします。
テストネットの設定
ウォレットが準備できたらテストネットのネットワーク設定をします。ZetaLabsで使用するテストネットはGoerli(イーサリアム)、BSC Testnet、PolygonMumbaiの3種類です。接続後はテスト用のトークンをfaucet(フォーセット)から入手すれば準備完了となります。
faucet(フォーセット)とは
faucetとは、「蛇口」を意味し、蛇口をひねると水が出てくるように、Testnet上の仮想通貨を入手できるためそう呼ばれています。
【スマホ・PC版】メタマスクのネットワーク追加方法を解説【チェーン一覧表あり】
各テストネット設定は以下になります。Ethereum Goerliに関してはメタマスクに初期設定で入っています。メタマスクをChainListやweb3gatewayなどのサイトに接続することでもテストネットワークの追加は可能です。
Ethereum Goerli
ネットワーク名 | Goerliテストネットワーク |
新規RPC URL | https://goerli.infura.io/v3/ |
チェーンID | 5 |
通貨記号 | GoerliETH |
ブロックエクスプローラーのURL | https://goerli.etherscan.io |
テストネットの追加ができたらGoerli faucetからテスト用のイーサリアム(ETH)を入手しましょう。Alchemyへの登録が必要となりますがテスト用ETH、MATICのどちらも入手できます。

Binance Smart Chain Testnet
ネットワーク名 | BSC Testnet |
新規RPC URL | https://data-seed-prebsc-1-s1.binance.org:8545/ |
チェーンID | 97 |
通貨記号 | tBNB |
ブロックエクスプローラーのURL | https://testnet.bscscan.com |
テストネットの追加ができたらBSC Faucetからテスト用のBNBを入手しましょう。

Polygon Mumbai
ネットワーク名 | Polygon Mumbai |
新規RPC URL | https://matic-mumbai.chainstacklabs.com |
チェーンID | 80001 |
通貨記号 | MATIC |
ブロックエクスプローラーのURL | https://mumbai.polygonscan.com |
テストネットの追加ができたらPolygon Faucet または Mumbai Faucetからテスト用のMATICを入手しましょう。画像はPolygon Faucetです。

ZetaChainの使い方【基本編】
テストネットの準備ができたら早速ZetaChainのテストネットであるZetaLabsへと進みましょう。
ZetaChainの使い方【基本編】
ZetaLabsへアクセスします。JinaCoinの招待リンクを利用した方は5,000ポイントがもらえます。

ZetaLabsを利用するためにはTwitterアカウントも必要となります。「Verify with Twitter」ボタンを押してTwitterアカウントと連携させてください。注意点としてTwitterアカウントは作成して一ヶ月以上経過している必要があります。
Twitterと連携できたら「Connect Wallet」ボタンを押してメタマスクと接続しましょう。

ウォレット接続ができたら上部メニューの「Get ZETA」を選択し、テスト用ZETAトークンを入手します。「Request Assets」ボタンを押すと24時間ごとに3ZETAがもらえます。

テスト用ZETAトークンは公式Discordのzeta-faucetでも入手可能です。
ZETAトークンを手にいれたら、上部メニューの「Swap」を選択し、Cross-Chain Swapの画面に行きましょう。Swap fromで交換元のトークンを選択し、Receiveで交換先のトークンを選択します。
ここではGoerliからPolygon MumbaiにもらったZETAトークンをスワップしてみます。ネットワークと数量を入力し、Review Orderボタンを押してください。

「Allow ZETA Transfer」ボタンを押すとウォレットが開きアクセス権限を求めらるので確定を押して進めてください。承認終了後に再度「Swap」ボタンを押すとクロスチェーンスワップが始まります。クロスチェーンスワップはZETAだけでなく、ETH、BNB、MATICなどもできるのでぜひ試してみてください。
クロスチェーンスワップでは7日ごとのスワップで7,000ZETAポイントがもらえます。

ZetaChainの使い方【BTC編】
ZetaChainはスマートコントラクトプラットフォームだけでなく、Bitcoin(BTC)やDogecoin(DOGE)などの非スマートコントラクトプラットフォームのデータと価値を管理・接続することもできます。ここではBTCをクロスチェーンスワップする方法について解説します。
XDEFIウォレットの登録と準備
BTCのクロスチェーンスワップにはXDEFIウォレットが必要となります。ここではその登録方法と準備について解説します。
XDEFIウォレットはGoogleChromeの拡張機能で入手できます。こちらからアクセスしChromeに追加しましょう。

XDEFIウォレットがインストールできましたら拡張機能からウォレットを開きます。Let’s get startedという画面になるので「Create XDEFI Wallet」のボタンを押してください。

まずパスワードの設定画面になるので12文字以上のパスワードを入力し、Terms and conditionsにチェックを入れて、「Next」ボタンを押してください。

リカバリーフレーズが表示されるのでメモして「Next」ボタンを押してください。次の画面で指定された順番のフレーズを確認のため入力します。

自分のXDEFIウォレットに名前をつけて完成です。

ウォレットが登録できたら、Settingメニューを開きTestnet(includes Zetachain)のタブをオンにします。その後メインに戻りBTCの右にある「・・・」からCopy Chain addressでアドレスをコピーします。

bitcoinfaucet へアクセスし先ほどコピーしたアドレスを入力し、「Send test bitcoin」ボタンを押します。しばらくするとテスト用ビットコインが送られてきます。これで準備完了です。

ビットコインのクロスチェーンスワップのやり方
ZetaLabsに戻りSwapメニューから「Bitcoin Testnet」を選択するとXDEFIウォレットに接続されます。スワップしたいBTCtの数量を入力し、RecieveにはGoerliのgETHを選択してください。できたらContinueを押します。

「Custom Destination Address」という画面になるのでメタマスクのアドレスを入力して「Save」ボタンを押します。

「Swap」ボタンを押すとXDEFIウォレットが開くので承認するとスワップがはじまります。

ZetaChainテストネットの参加証明
ZetaLabsに参加するとOATと、それに伴うDiscordのロールがもらえますので参加後は請求しておきましょう。

2023年2月現在GALXEでは以下の項目を達成するとOATがもらえます。
- ZetaChainのTwitterをフォローし、Discordに参加する
- ZETAとUSDTをオムニチェーンスワップ
- ZETAとgETHをオムニチェーンスワップ
- ZETAとMATICをオムニチェーンスワップ
- BTCをオムニチェーンスワップ
- 101クイズの達成者
OATを取得後にGuild.xyzのZetaChainへアクセスするとDiscordのロールがもらえます。過去のプロジェクトではロール取得がエアドロップの条件になっていたこともあるので、取得しておきましょう。

もしさらにZetaChainのコミュニティに関わりたい場合はCrew3というプロジェクトとも連携しているのでご確認ください。

ZetaChain(ゼータチェイン)に関するよくある質問(Q&A)
ZetaChainに関するよくある質問をまとめました。
ZetaChainはスマートフォンのメタマスクとCoinbase Walletアプリからアクセスできるのでクロスチェーンスワップをすることは可能です。ただしBTCのクロスチェーンスワップに関しては、2023年2月現在XDEFIウォレットがChromeの拡張機能しか対応していないためできません。
ZetaChainは現在テストネットなので仮想通貨は必要ありません。ただし今後ZetaChainがメインネットにローンチした場合は、ウォレットにある仮想通貨をDEXのようにつなげて取引するため必要です。
またもしZETAトークンが発行された場合は、他のほとんどの仮想通貨同様に海外の取引所から順番に上場していくことが予想されるので、早めに取引するためにも前もって準備しておきましょう。
おすすめ海外仮想通貨取引所
ZetaChainはこれまでのクロスチェーンブリッジの問題点を解決し、ユーザーだけでなく開発者にとっても新しいスタンダードを構築するプロジェクトとして注目を集めています。
2022年は100か国以上から750,000人以上のユーザーテストネットに参加し、3,500,000以上のクロスチェーン取引が実行されるなど実績を伴って参加ユーザーが増えています。また運営もワールドツアーを行い多くのメディア記事やプレスリリースがなされるなど注目度の高さが伺えます。以上の点からもZetaChainの将来性は高いと言えます。(数値の参考はこちら)

まとめ
今回はZetaChainやそのテストネットであるZetaLabsの使い方についてまとめました。
この記事のまとめ
- 全てのチェーンをつなぐブロックチェーンである
- スマートコントラクトがないBTCやDOGEチェーンからもブリッジできる
- テストネットに参加でZetaポイントがもらえる
- Zetaポイント=$ZETAエアドロップではないので注意
- 将来性が高いのでテストネットに参加しておいた方が良い
複数のチェーンが乱立する仮想通貨で、ブリッジ以外の選択肢としてZetaChainが新たなスタンダードを確立するのか。そしてZETAポイントはどのように使われるのか。今後も目が離せません。
\ 5,000ZETAポイントがもらえる/